BonNo

石川・富山・福井の地域情報が満載!もっと愉しく生きるための地域情報誌 BonNo ボンノ

今月号の特集は絶品うまいもん! 北陸の街が美味しいものであふれてる! 今年も残すところあと少し そろそろ、忘年会のお店を決めなくては もうストーブは出したかな? 風邪には気をつけて!

PEOPLE

#57 11の会

あの日から5年、私達を受入れてくれた北陸に感謝を込めて。


11の会

2011年の3月11日に発生した東日本大震災から丸4年が経過し、いよいよ節目となる5年目を迎えた。現在でも約18万人近くの人々が避難生活を余儀なくされ、自治体や個人間における復興の格差といった新たな問題も発生している。
金沢のカフェ『ロサンゼルス』を経営する森島幹博さん(福島県いわき市より避難)と、金沢で避難生活を続ける浅田正文さん(福島県田村市より避難)が世話人となり、毎月11日の午前11 時に避難者と支援者が集う〈11 の会〉が設立されたのは約2年前のこと。自分たちが生活をする中で、北陸に避難する多くの人たちが見知らぬ土地で知り合い、繋がる場が必要だと感じたことがきっかけとなった。「孤立しがちな避難者と支援者が集まるオープンな場として、情報交換をしたり日々の悩みや思いを語り合ってもらうのが一番の目的。ランチをしたりコーヒーを飲みながら、それぞれ自由な感覚で集まっています」と森島さん。
また、浅田さんは北陸での暮らしをこう語る。「縁があって金沢に避難してきましたが、住居を借りるときでもお風呂からガス台、毛布や家具まで併せて提供してくれたので、とても助かりました。また、折に触れてコンサートやイベントに招待され、美術館や動物園などの公共施設の無料パスポートも頂きました。震災直後で落ち込んでいた私たちにとって、生きる、食べるといった部分だけでなく、精神的なケアまでしてもらったことは本当に有り難かったです。その反面、不安に感じることもたくさんあります。今回のイベントを企画するにあたって、賛同者を募るために県や市を通して避難者の人たちにお知らせを出したのですが、帰ってきたのは約2割ほど。残りの人たちすべてが自分たちの生活を確立させていれば良いのですが、5年が経過してますます悩みを深めている人がいるんじゃないかと気が気でなりません。現在、石川県では300人ほどの避難者が生活をしていて、北陸となるとその数はもっと増えます。だからこそ〈11の会〉のような場所が必要だと思うんです」。
そんな〈11の会〉にも参加する北陸3県の避難者たちによって、今年3月11日、12日に開催されるのが〈311ありがとう石川〉だ。世話になった人たちへの感謝と、亡くなった人たちへの祈り、そしてまだ終わっていない復興支援への寄り添いを願ったこのイベントでは、キャンドルナイト、コンサート、朗読劇をはじめ〈食〉や〈工芸〉をテーマとしたマーケットなど、一般の人でも気軽に楽しめる様々な催しが予定されている。協賛金も随時募集中。問い合わせは info.11nokai@gmail.com / 076-225-7573(ロサンゼルス)まで。


11の会
左から山上智子さん、浅田正文さん、森島幹博さん、奈良井伸子さん、浅田真理子さん。北陸3 県で避難生活をする人たちの情報発信の場として、2014 年に設立。毎月11 日の午前11 時より、金沢市大
手町のカフェ『ロサンゼルス』にて、行なわれている。
https://www.facebook.com/losangeleskanazawa

pagetop