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今月の特集は器! 皿と器の違い知ってる? カップとコップ、英語にすると両方CUP。 服を着替えるように、料理もドレスアップしよう。 すっかり春ですね! 山菜採りに行ってきます!

PEOPLE

#62 境谷陽平さん

竹炭ピザを地元に広めて里山を守りたい。


境谷陽平さん

森林の生態系を乱すとされる竹林の整備を行いながら、伐採した竹を使った製品を開発するなど、地域活性化にも積極的に取り組んでいる射水市のボランティア団体『きららかネットワーク』。なかでも「竹炭」にこだわり、これまでコーヒーやパン、ソフトクリームなどを商品化。今春には活動拠点でもある西高木地区の古民家に、新たな名物「竹炭ピザ」の核となる石窯も完成した。
「竹炭ピザを始めたのは、地元の人たちが気軽に集まれると思ったから。みんなで生地を練って、焼いて、食べる。ただそれだけですが、そこにはたくさんの会話が生まれます。竹林を放置してはいけない理由、そのためにはなにをするべきか。このピザをきっかけに、たくさんの人が里山の現状を知ってくれることを願っています」と堺谷さん。
遠赤外線効果でカリっと焼き上げられた自慢のピザは、味にもおスミ付き。さらには厚生労働省から食品添加物として認定されている竹炭には、食物繊維がもたらす整腸作用や毒素を吸着して体外に排出するデトックス効果があるらしく、身体にも良いんだとか。 ところで、なぜ竹林整備が必要なのか。
「ご存じの通り竹の成長はとても早く、定期的に手入れをしないと他の植物の成長が阻害され、やがては里山の生態系が崩れてしまいます。農村地区の高齢化や人手不足により、荒れ果てた竹林が全国的にも増え続けている今、竹林を整備伐採することは日本の自然を守るためにも大切なことなんです」。
殺菌、消毒、吸湿効果があり、食物繊維やミネラルも豊富。資源としても貴重な「竹」に夢を賭けた堺谷さんの目標とは。
「まずは射水市の特産品となるような新しい竹の商品を開発すること。それによって必然的に竹の需要も増え、余剰となった資源が有効活用できます。そして、現在は高齢層が活動の中心となっているこのコミュニティを、もっと若い世代の人たちに知ってもらうこと。地域の人たちと交流を深めることで、いつかはこの古民家で、里山保全や町おこしについて皆が真剣に語り合うようになればと思っています」。
しっかりと発酵させたピザ生地のように、みるみると広がっていく。そんな発展性に富んだ地域の輪を、堺谷さんは創り上げようとしているのかもしれない。


境谷陽平さん
富山県出身。1989年生まれ。「きららかネットワーク」代表。高校卒業後、大阪のデザイン専門学校に進学し、上京。インターネット関連の仕事に携わる。フィリピン留学をきっかけに、バックパッカーとしてアジア諸国を視察。帰国後は地元の射水市で、竹炭製造を中心に様々な町おこし活動を行っている。
http://kiraraka.net

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