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PEOPLE

#64 渡邊瑛勇さん

同世代の若者たちに、もっと日本酒の魅力を伝えたい!


渡邊瑛勇さん

能登半島を舞台に、金沢在住の学生らがオリジナルの日本酒造りに取り組む『N-project』。耕作放棄地の開墾に始まり、完全無農薬の米づくりから商品開発までをコンテンツ化。とくに同世代の若者に向けて、日本酒の魅力を発信している。「日本酒、農業、能登。3つのNを盛り上げるのが僕たちのテーマ。実際に能登まで足を運び、酒米の田植えや稲刈りを行います。もちろん日本酒の味を決めるのも自分たち。同世代からは〝日本酒を身近に感じるようになった〟と喜ばれています」と現代表の渡邊さん。
立ち上げは2014年。奥能登の蔵元「数馬酒造」の数馬嘉一郎氏と、志賀町で米農家を営む「ゆめうらら」の裏 貴大氏が「若い人たちに日本酒の魅力を伝えたい」と話し合ったのがきっかけだそう。「米づくりと酒づくりのプロが後ろを支えてくれているので、僕たちは安心して酒造りに専念できます。現在、活動に参加するメンバーは25名ほど。日本酒が完成した後も、瓶詰めやラベル貼り、発売に向けての宣伝活動やイベント開催など、やることは尽きません」。70年代のピーク時と比べて、日本酒の消費量は3分の1にまで減少。若者の日本酒離れが進む中、じつに頼もしい試みである。
そんな渡邊さんは福島県出身。高校入学の直前には東日本大震災を体験している。「3年間の高校生活の中で一度も復興支援に携わることなく、モヤモヤした気持ちを抱えながら大学進学を機に石川県に移り住みました。どこか逃げていた自分を反省しながら、いつか国や地域が抱える課題と立ち向かわなければいけない。そう考えていたときに知ったのがこの活動なんです。現在、石川県にある耕作放棄地(※)の7割が能登にあり、今後も農業人口の減少と高齢化によって増え続けていくともいわれています。世界農業遺産にも登録される素晴らしい場所でありながら、これではちょっと寂しすぎる。この問題を解決するには、僕たちのさらに下の世代まで活動を繋げることが大切。そのためにも若い人たちを巻き込んで、日本酒や農業、そして能登に興味を持ってもらえるよう、農村からも様々なアプローチを行っていきたいと思っています」。※数年間、農作物を栽培せずに放置されている田畑。


渡邊瑛勇さん
1996年生まれ。福島県出身。石川県立大学(生物資源環境学部)在籍。2015年6月に、能登の農家や酒蔵と連携して学生たちが日本酒をつくる『N-project』に参加。現在は第3 期代表として、同世代のまとめ役を担っている。将来の目標は農業をテーマとした地域活性に携わること。趣味はロードバイク。

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