BonNo

石川・富山・福井の地域情報が満載!もっと愉しく生きるための地域情報誌 BonNo ボンノ

今月号は年に一度のスナップ特集 第二特集はマーボー豆腐 webのスナップコーナーも見てね! だんだん夏らしくなってきましたね そろそろストーブ片付けなくちゃ! 軒先のツバメが孵化しました

PEOPLE

#65 小林照明さん

褒めるスタンプで、子供たちの前向きな気持ちを育てたい。


小林照明さん

かわいいいレッサーパンダの絵と共に描かれた「さすが!」や「できたね」などの褒め言葉。子供たちをたくさん褒めて、前向きな気持ちを育てたい。そんな思いで製作された「ほめほめスタンプ」が、いま話題を集めている。どこか懐かしさも感じさせるこのスタンプの発案者でもある福井県の老舗印章店『小林大伸堂』の四代目、小林照明さんに製作のいきさつを聞いてみた。「私たちの会社は代々、現在の越前市にお店を構えてきました。鯖江市に移ったのは私の代。30年前の話です。その間、たくさんの地元の人たちの世話になったこともあり、なにか恩返しがしたいと考えたのがきっかけです」。
そんななかで出会ったのが当時小学校教員であり、子供たちの自己肯定感を育むための活動をしていた岩堀美雪さんだったそう。「長男の担任ということで懇意にさせてもらっていたのですが、あるときに岩堀先生から聞いた〈子供たちが引っ込み思案や登校拒否になるのは、自分に自信がないから。そうなると表現力が失われ、自分の殻に閉じこもってしまう。子供たちに自信を持ってもらうためにも、先生や両親などの大人が子供を褒めることはとても大切なこと〉といった言葉が忘れられず、スタンプの製作を思いつきました」と小林さん。学校でも家庭でも、大人と子供がコミュニケーションを取る時間がめっきり減ってしまった昨今。そんな時代だからこそ、ちょっとアナログでほっこりするスタンプは、人々の目に留まりやすかった。完成後の今年5月、県内の小学校に100セットのスタンプを寄贈した際には、地元の企業や老人ホームといった大人同士の場でも「ほめほめスタンプ」を採用したいという問い合わせが殺到。小林さん自身も、社会全体の褒められ不足を痛感したという。
「デザインをはじめとするスタンプづくりの大半は、仁愛短期大学の学生さんと一緒に行いました。最初の頃は学業との両立で大変そうでしたが、この活動が新聞やテレビなどで取り上げられるうちに、学生たちにやる気がみなぎっていくのが目に見えて分かりました。自分たちが苦労して成し遂げたことを、地元の人たちが労ってくれるのだから当然ですよね」。人間を褒めることで与える力は、思ったよりも大きいのかもしれない。。


小林照明さん
1963年生まれ。福井県越前市出身。明治創業の老舗印章店『小林大伸堂』の四代目彫刻士。
大学卒業後に家業の印章店を継ぐため金沢で修行し、印刀の研ぎ方から文字入れまで様々な技術を習得。30年前に父・勝三氏よりお店を引き継いで以来、歴史と伝統を守りながら、新しい試みにも積極的に取り組んでいる。
http://www.kaiunya.jp

pagetop