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PEOPLE

#75 蒲田ちか

健全なチョコレートの力で子供たちを笑顔にしたい。


蒲田ちか

児童搾取のないカカオ豆でチョコレートを作り、児童養護施設の子供たちを笑顔にしたい。そうした思いから児童労働のないベトナム産のカカオ豆を使った、非焙煎のローチョコレートブランド『love.lotus』を立ち上げた蒲田ちかさん。児童搾取とはなにか。それはまだ小学校に通うような子供たちが、大人たちのエゴにより奴隷のように働かされることをいう。たとえばカカオ豆の生産大国でもあるコートジボワールでは、約13万人の子供が農園で労働に従事しているといった調査結果(※)も出ている。それでは蒲田さんはどのようにして、児童搾取のないカカオ豆で作ったチョコレートで子供たちを笑顔にしようと考えているのだろうか。「日本には両親の虐待や貧困、離婚など、様々な理由で児童養護施設での生活を強いられている子供たちがいます。自分の意思で外に遊びに行くことすらできない。そんな児童養護施設で暮らす子供たちに木の玩具をプレゼントして、温もりを与えたいというのが私の思いです」と蒲田さん。チョコレートの売り上げの一部を、福島県の会津若松で出張木育活動を行うNPO団体へと寄付。一時的な支援ではなく、チョコレートを継続的に製造販売し、多くの人たちに購入してもらうという経済活動のなかで、長期的に児童養護施設の子供たちを支援するというのがこのプロジェクトの目的だ。もちろんそれによって、普段食べているチョコレートの多くが児童労働や児童搾取によって作られていることを、少しでも多くの人たちに知ってもらいたいという狙いもある。販売するチョコレートは豆を仕入れて焙煎・粉砕し、そこから成形までをひとつの工房で行う「ビーントゥーバー」と呼ばれるスタイルで製造される。素材であるカカオ豆へのこだわりは人一倍。風味がよくてフルーティ、カカオ独特の神秘的な味わいのある、ベトナム産のカカオ豆を使用するのもそのためだ。また、古代アステカの製法で、さらに非加熱で作るため、カカオ豆に含まれるポリフェノールやビタミンE、カテキンなどの栄養分が丸々摂取できるのも特徴的である。このチョコレートが市場に出回るのは10月上旬から。行き場のない子供たちのために走り始めた蒲田さんの今後に注目していきたい。
※2002年発表、世界カカオ基金


蒲田ちか
金沢市出身。『株式会社ロータスコンセプト』代表。2016年に児童養護施設で生活する子供たちに木の温もりを感じてもらうための木育活動「Lotus Project」を立ち上げ、そのプロモーション商品として『蓮棒茶TSU・NA・GU つなぐ』を販売した。

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