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今月号の特集は絶品うまいもん! 北陸の街が美味しいものであふれてる! 今年も残すところあと少し そろそろ、忘年会のお店を決めなくては もうストーブは出したかな? 風邪には気をつけて!

PEOPLE

#77 高和洋子

外に出る一歩を、家族と一緒になってサポートしていきたい


高和洋子

全国には現在、15歳から39歳の「ひきこもり」状態にある人が54万人になるといわれ、39歳以上を含めると100万人を超えると見られている。ここ北陸も例外ではなく、射水市でひきこもりや不登校の方とその家族の歩幅に寄り添い、サポートを続けているNPO法人『はぁとぴあ21』の高和洋子さんにお話を伺った。
「活動のスタートは22〜23年前になります。母親クラブの会長をしていたときにお母さん方から子育ての悩みを受けるようになりました。カウンセリングという形ではなく、母親同士の仲間作りという感じで、膝と膝を突き合わせて話を伺ってきたのがはじまりです」。相談を受けるたびに一緒に考えたり、勉強会を開いたり、親子で参加できるお菓子教室などのイベントを開催したりと活動を続けるなかで、不登校やひきこもりに関する相談が年々増加していることに気がついたそう。「実態を調査するにもデリケートな問題ですので、なかなか難しいのが現状です。内閣府が調べたひきこもりの全国数から人口比で割った推定値によると、富山県ではおよそ4千人といわれています。不登校から家にひきこもる子もいれば、職場でのいじめやつまずきによってひきこもりになるなど、年代やケースもさまざまです。ここ5年間を振り返ってみても相談件数が増え、より複雑化しているように感じます」と高和さん。そこで不登校、ひきこもりの問題を抱えた親同士が集まり、心情の共有や情報交換を行う「親の会」の開催、地域と連携した講演会を広く行っている。また、昨年8月には支援センター「フレンズ」を開設。学校に行けない子供たちのためのフリースクールや、年齢に関係なく日中をすごせる場所作りに力を注ぐ。「ひきこもる状態は決して悪い状態ではないと思っています。疲れた心を癒し、見つめ直すために、フレンズは自室でもなく学校、職場でもないもうひとつの居場所としてすごしてもらえたらと思っています。そのためには私たちが構えすぎずに、ご家族や周りの方と協力してさまざまなサポートをしていきたいですね」。学校や職場への社会復帰に向けて、本当の戦いは復帰後と話す高和さん。そのときこの居場所が利用者の支えになるように、これからもすごしやすい場所作りを模索していきたいと話す。


高和洋子
「青少年育成アドバイザー」の資格を取得し、小学校で「心の相談員」として勤務を経験。子供や保護者からの相談に応じるなか、ひきこもりや不登校の方やその家族の支援を行なうNPO法人『はぁとぴあ21』を設立。
http://heartopia21.webcrow.jp

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