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PEOPLE

#81 高松秀夫

白山麓に移住者を増やして、地域の産業と文化を守りたい。


高松秀夫

山村の過疎化に伴って、林業の生産減退の危険性が叫ばれている昨今。金沢市在住の高松秀夫さんは、白山麓の3つの村で地域活性に向けたプロジェクトを進めている。「白山麓は林業と狩猟というふたつの産業によって発展した地域。過疎化が進んだ今もその文化は色濃く残っています。とはいえ過疎化による深刻な後継者不足に悩まされているのも事実。今、白山麓では各地域に伝わる産業や文化をどう継承していくかが課題になっています」と高松さん。
その問題を解決するためには何よりも地域に関わる人材を増やすこと。そんなことを考えた高松さんは、河内、尾口、白峰の3つの地区を拠点とし、山村での暮らしを求める〈移住者の誘致〉と、山村の魅力を伝える〈交流人口の増加〉という、ふたつのキーワードを軸に活動を始めた。
「旧河内村では、自然との共生を前提とした田舎暮らしを体験する〈はじまりの村〉を、今年の春の始動に向けて準備を進めています。山で伐採した木材で空き家をリノベーションしたり、田畑を開墾して米や野菜を育てたり、すべてが自給自足の生活になります。ひとつの集落を自分たちの手でセルフビルドする、テレビ番組でおなじみの〈DASH 村〉のような感じですね。じつは田舎暮らしに憧れている人は世の中にたくさんいますが、実際に住んでみると思い描いていた生活とギャップがありすぎて、それまで住んでいた場所に戻ってしまう人も多いんです。そんな不安を少しでも減らしてあげるのも私の役目。リアルな移住体験ができる場を提供し、その楽しさを現場で伝えられたらと思っています」。
高松さんがこの活動を始めたのは約3年前。最初の頃は村の人たちにまともに話を聞いてもらえず、協力を得るまで一年半の時間を費やした。もちろんその間の収入はなく、林業などの現場で日銭を稼ぎながら生活を凌ぐこともあった。「目標は5年以内に自立した村を完成させること。今はパソコンひとつあればどこでも起業できる時代。木こりやマタギをしながらインターネット会社を経営する、そんな人たちがこの町に増えたら面白いなと思っています。移住者を増やすためにも、この地域に魅力を感じてもらうのが先決。それがいつかこの地に伝わる文化や産業をする力に繋がると信じています」。


高松秀夫
1981年生まれ。金沢市出身。高校卒業後、営業職を経てコンサル会社に転職。その後独立し、株式会社〈Design of JPN〉を設立。現在はいくつかの企業や地域、個人と連携しながら里山創成を中心とした地域のプロデュース活動に注力している。

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