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PEOPLE

#84 森山奈美

街の未来と人を育てるため市民が学べる大学を作りました。


森山奈美
新たな街の担い手を育成するため、実践を通した学びの場を提供している『御祓川大学』。場所は石川県七尾市。元銀行の建物を改装したキャンパスでは世代を超えて人が出会い、新たなつながりが生まれている。

目指すのは小さな世界都市。

かつて七尾城が城山にあった頃、港と城下町を結ぶ運路として非常に重要な役割を果たした御祓川。この地で生まれ育った森山奈美さんは、その御祓川を中心とした地域活性を推進するため1999年に民間の街づくり会社を立ち上げた。地域の空き家の再生など数々の活動をしていくなか、3年前に誕生したのが『御祓川大学』である。 「その昔、県内一のドブ川と呼ばれていた御祓川は、市民が一丸となって川をきれいにする活動を続けたことで、環境基準をクリアするまでになりました。いつの時代も、街の未来を育てるのは人。私たちはそんな街を元気にする人づくりを目指しています」。

学ぶだけではなく教えることも。

御祓川大学の特徴のひとつに、街と関わりながら実践を通して学べる授業がある。起業支援などのビジネス講座から、暮らしや食をテーマにした趣味講座まで、6つの学部を用意。自分の予定と相談しながら好みに合った授業を選ぶことができる。 「最近、特に力を入れているのが参加者主導の講座。先に学びたい人を集めて、どんなことを誰に学びたいか話し合ってもらいます。これは本来の大学の姿でもあるそうです。また、先生として参加できるものこの大学の特徴です。自分の経験やスキルを人に教えることでステップアップしたい。そんなことを考える市民のサポートになれたらと思っています」。

哲学と技術と実践のサイクル。

あくまで〈教わる場〉ではなく〈学ぶ場〉であることが御祓川大学のスタンス。よって授業は必然と参加者同士の対話が主となる。 「大切にしているのは、哲学と技術と実践のサイクル。やってみて振り返ることが大事なので、実践にはとことんこだわります。とはいえ技術がないと実践はできないし、哲学のない技術は間違った使い方をされてしまいます。座学で理論だけを学ぶのではなく、実践のなかで哲学や技術を自分のものにして、新たな知識を生み出していく。そうした学びのスタイルがこの街のスタンダートとなって、自らの人生を切り拓く人が増えれば、街はどんどん輝きを放つはずです」。 経済や環境がめまぐるしく変化し、予測不能とされるこれからの未来。勉強するのは学生だけ。そんな時代はもうとっくに終わっているのかもしれない。

森山奈美
1 9 7 3 年七尾市生まれ。高校卒業後、港町の街づくりを学ぶため横浜の大学に進学。就職から3 年後に株式会社〈御祓川〉を設立する。

御祓川大学
「小さな世界都市という未来を育てる」をコンセプトにした民間の大学。現在、ゼミ生を募集中。月額3,240円で月7~8回の講座が受けられるほか、大学をコワーキングスペースとして利用できる。石川県七尾市生駒町3-3「Banco」内 TEL.0767-54-8866
http://academy.misogigawa.com

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