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【名物誕生秘話】第2回『グリルオーツカ』のハントンライス

地元で愛されるあの店のあの料理が、どのようにして生まれたのかを検証する【名物誕生秘話】。今回は、1952年創業の老舗洋食店『グリルオーツカ』の名物ハントンライスの歴史を辿ってみました。

 


金沢片町の裏通りにある『グリルオーツカ』

 

金沢を代表するご当地グルメ

ケチャップライスの上に半熟のオムレツと、カジキマグロとエビのフライがふたつずつ。さらにその上からケチャップとタルタルソースがたっぷりとかけられた『グリルオーツカ』のハントンライス。調理場のまかないから始まり、創業からほどなくしてメニューの仲間入り。いまや金沢市民のソウルフードとして、行列ができるほどの人気を集めている。

 

3代目の大塚正樹さん。

 

ハンガリーの「ハン」と、フランス語でマグロを意味する「トン」。揚げもの好きが多いハンガリーではラントット・トンと呼ばれるマグロのフライが、家庭料理として親しまれているんだとか。「厳密にいうと現地にはハントンライスという料理自体はないんですが、当時私どもの店で働いていたシェフがそれらをヒントに考案したそうです」と3代目の大塚正樹さん。

 

作り方はというと、衣をつけたカジキマグロとエビをフライヤーに投入するやいなや、フライパンを火にかけてケチャップライスづくりから始まる。具材は玉ねぎだけ。マーガリンでじっくり炒めて、コクと甘みを引き出している。

 

トッピングが豪華な分、こっちはシンプルに。

 

ケチャップライスが完成したら、今度はオムレツの番。ひとつのハントンライスに卵が3個半。フライパンに溶き卵を入れたら、すぐにフライヤーからあげたフライを投入。あとから盛り付けたときにフライがこぼれ落ちないよう、オムレツとフライを少しずつ焼き固めていく。

 

フライの底面だけ卵でとじる感じ。

 

ケチャップライスとオムレツを皿に盛りつけたら、ケチャップとタルタルソースをかけて完成。タルタルは自家製。しっかりと味付けをしたケチャップライスとのバランスを考えて、極力あっさりと仕上げているそうだ。

 

自家製タルタルをかけて出来上がり。

自家製タルタルこそが味の決め手

エビフライとオムライス。ステンレスの皿に盛られたハントンライスを眺めていると、子どものときに憧れた洋食の魅力が詰まっていることに気づく。週末になると行列の中に親子の姿がちらほら見えるのも、きっと「パパ!えびのオムライス食べたいよー」なんておねだりして来ているに違いない。いや、マグロのフライが主役なんですけどね。

 

ハントンライス980円。

 

ボリュームはわんぱく。男性でも満腹になるくらいの量なので、女性とキッズはミニサイズでも十分。とはいえ、自家製タルタルのあっさりとした口当たりで重たさは感じさせない。最後まで美味しく食べられるのも、試行錯誤の末にたどり着いた境地なのかも。

 

半熟の卵と2種のソースが絡み合う。

 

『グリルオーツカ』では、ハントンライスの他にも昔ながらの素朴な味わいが楽しめるメニューを豊富に用意。自慢のホワイトソースを使った「ドリア風タンバルライス」も、ハントンライスにも負けずとも劣らないキラーメニューとして常連客を虜にしている。

 

昔懐かしい洋食屋の雰囲気。

 

アラーキーもご満悦。

 

あなたの街の名物を紹介してみませんか?石川県民に愛され続けているメニューの情報提供お待ちしています。

 

 

グリルオーツカ
石川県金沢片町2-9-15
TEL.076-221-2646
営業時間/11:00~15:30、17:00〜19:50
定休日/水曜日
席数/カウンター5席、テーブル35席
駐車場/近隣にコインパーキングあり
※こちらの情報は取材時のものです。

 

(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)

 

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