別れた恋人と関係が断ち切れません…|裕子の艶言葉 #21
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。
きっと、ご本人達にしか分からない色々な事がありお別れに至ったのだと思います。
それでも肉体的な関係を断ち切れずにいるのでしょうね。
それは愛では無く、弱く淋しいご自身とお相手の依存関係だと感じました。
その依存を繋ぎ止めているのが、セックスなのでしょうね。
セックスも愛だ!との言葉もあるとは思います。
もちろんセックスは愛の行為なのですが、それ自体は本来は聖なる行為なので、公表出来るくらい(後ろめたさが無い)関係で無ければ神聖な物にはならないと思っております。
セックスとは、神聖な関係から邪悪な関係にすぐに陥る事が出来る表裏一体の兵器の様な行為かと思います。
人と人は肌に触れ合うだけでエネルギー交換をしております。もちろん目には見えません。触れ合うだけで幸せホルモンが分泌します。もちろん目には見えませんが、体感する方は多いかと思います。
女性はキスした時に、相手の唾液で遺伝子を分析しているのだそうです。自分に合うか合わないかを、瞬時に遺伝子レベルで検査しているのです。
女性に多いのですが、繊細な感性を持った男性も腑に落ちる方が多いかと思います。
肉体的な関係の依存性はもの凄く強いし歯止めも効かない。ギャンブルで勝った時の様な、ドラッグをした時の様な、気持ち良すぎる脳内麻薬がブシャー!っと放出されます。
セックスは、愛を大義名分にして欲求を満たす事が出来るから厄介なのです。
極論、セックスが無くても、物理的な距離が恐ろしく離れてても、それでも労りあえて愛し合えるかが愛の極地だと思っております。
その人が半身不随になっても介護出来ますか?その姿が想像つきますか?
老後を視野に入れた40歳は、愛し合う為にはそこまでを想像します。
綺麗事では無く本当に妊娠する可能性のある、むしろその為に備わっている大変な行為なのです。
特別に肌が恋しい時。
そんな時って弱ってる時。
気をつけて。冬は寒くて、ただでさえ弱るから。
淋しい肌や心を埋めても良いんです。
ただそれを愛の大義名分にしないで。
「この人が居ないと生きていけない」と思う様ならマズイです。マズくてもいいんです。仕方ないです。ただ、まぁまあマズイと気が付いてください。
執着は依存に、依存は悪意になるから。
本当の愛に悪意は生まれないんです。
大丈夫。その人が居なくても生きていけます。大丈夫です。本当です。
ただ、ほんの少し、歯を食いしばって一歩踏み出して。
気を紛らわせたかったら、ご来店くださいね。
たくさん笑って飲みましょう♡
艶小噺
長年の娘とのペット飼う飼わない戦争に終止符を打つべく、この度うさぎを家族に迎えました。
可愛いです。
控えめに言っても、可愛いです。
孫の気分です。
癒しです。
ますます家から出られません。
◯金沢繁華街の蝶に効く【艶言葉】
執筆者プロフィール
裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中
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