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お礼と見返り|裕子の艶言葉 #23

金沢繁華街の蝶に聞く!【裕子の艶言葉】
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。

 

お誕生日プレゼントをあげたのに、自分の貰えなかったから腹が立つ。予約の取れないお店の段取りをしてあげたのに、それきり連絡無くてムカつく。こんなに頑張って毎日ご飯作っているのに、家族の誰からもありがとうと言ってもらえなくて悲しくなる。

 

こちらが「してあげたのに」感でいると、相手からお礼が無いと腹が立ちます。
それはきっと、してあげた対価としてお礼を求めているのでしょう。

 

してあげたのに…頑張ったのに…あなたの為を思って…なのに、お礼が無い。ありがとうが無い。

 

あります。よくあります。むしろ、そんな事だらけです。

 

しかし、相手が思ってもいないのに「ありがとう」と言われても嬉しくなんてありません。
無理矢理「ありがとうは?!」と大声張り上げて言わせた所で、本人は反省はしません。むしろ「されられた」嫌な気持ちが残るばかり。

 

もしもそれでもお礼を言わせた事が嬉しいならば、ご自分の権力や立場をお相手に示したかっただけ。

 

「してあげた」「させられた」は、見返りを求めて「人のせい」になります。

 

頼まれて渋々した事なのか、自分がしたくてしたのか。
それはお節介にならないのか、相手の自立を促す陰ながらの配慮だったのか。

 

靴紐を結べない子供の靴紐を先に結んであげてしまってはいざと言う時、靴紐を結べないままになってしまいます。
むしろ結べない事情が出来ると「今日は靴紐結んでくれなかった」と不満になります。
靴紐の結び方を教えてもらって、それが1人の時に結べた経験が実った時に初めて「あなたのおかげで結べる様になった!ありがとう!」と、自然と感謝のお礼が湧いてくるのでは無いでしょうか。

 

おかげさまで。
良い言葉です。

 

赤ちゃんにおっぱいをあげてもお母さんは何も見返りを求めません。

見返り求めてしまう様になる前に、キチンと嫌な事は断る勇気を。

 

しかし何よりお礼の言葉を素直に言える人ってステキですよね。

 

ありがとう。
良い言葉です。

 

ちなみにあたしは、娘を育ててあげた対価として、老後の面倒みていただこうとバッチリ見返り求めております♡

 

師走のご挨拶

非日常が続いた2020年。
全世界の人々にとって、忘れられない一年になったかと思われます。

 

実際あたしも、がむしゃらに働き続けて生きてきた人生の中で2ヶ月間も無職が続くなんて…
しかし、大きくなった娘とこんなに密接に過ごす時間は大変貴重な物でした。
とても悲しい事もあったし、皆様と同じく不安はありますが、ある意味まるでご褒美の様な2ヶ月間でした。

 

早く「あの頃世界中の人がマスクしてロックダウンとかになって…凄い体験したよね」と、思い出話になる事を願います。

 

今年も「艶言葉」をお読みいただき、心から感謝致します。

 

皆様、よいお年を!

 

 

 

 

◯金沢繁華街の蝶に効く【艶言葉】

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執筆者プロフィール

裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中

インスタグラム:@yu_column
インスタグラム:@limabluesuncatcher
フェイスブック:@LimaBlue

 

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