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ババアの壁|裕子の艶言葉 #27

金沢繁華街の蝶に聞く!【裕子の艶言葉】
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。

 

女も妙齢に差し掛かってくると「ババア」の壁にぶち当たります。
飛び交う音の中でも特に「ババア」や「おばさん」の言葉に敏感になる時がやって来ます。

 

20代前半までは「ババア」の言葉には反応しません。なぜか。
それは、自分を「ババア」だと思っていないし、実際には違うから。

 

20代後半に差し掛かってくると急にその言葉に過剰に反応する人が多くなります。なぜか。
それは自分を「もしかしたらそろそろおばさんかも」「このままババアになっていくのかも」と年齢を重ねることによる不安が増してくるから。

 

30歳を過ぎてくると「ババア」のワードを完全にロックオン。
遠くで誰かが「おばさん」と言うワードをつぶやけば「あたしのこと?!」
隣から「ババア」のワードが聞こえてきたら「誰がババア?!」
自分より歳上の人を見つけては「自分よりおばさんがいた」と安心します。

 

自分が気になっていることには過剰に反応してしまうんです。
自分がコンプレックスに思う事柄を、他人にも求めてしまうし比較してしまうし批評してしまうんです。

 

容姿にコンプレックスがありダイエットに励んでいる人は、他人のスタイルや食生活に厳しい。
貯金に励んでいる人は、他人の浪費にうるさい。
家族関係で悩んでいる人は、よその家の子育てに口を出す。
「ババア」になることを恐れる女は、自分より歳上のおばさんっぷりを論え、揚げ足をとる。
「ジジイ」になることを恐れる男も、若い女に執着する。

 

ヨーロッパでは特に若さを価値として女性がチヤホヤされる事が少なく、むしろ「太った?」「痩せた?」「老けたね」と年齢や外見をネガティヴに批評する事はとても失礼にあたるそうです。
女性も前髪を作るヘアスタイルは子供の時だけで、若いうちから大人を意識したスタイルを支持する傾向にあるとか。

ちなみにあたしは40歳を迎えた今でも、もちろん年齢を重ねる事に価値を感じているので世間でいうおばさんだということは受け入れているものの、他人から「ババア」と呼ばれることは受け入れません。

なぜなら「ババア」というワードにはその人の悪意が込められているし、決して気持ちの良い言葉ではないからです。

 

ババアを笑う女は自分がババアになった時に泣く。

 

ババアを笑う男は若い女に泣かされる。

 

覚えておいてくださいね♡

 

 

艶小噺

娘が高校に入学しました。
少し遠い学校ですので毎日「無事に到着したかな」「お昼ご飯食べれたかな」「ちゃんと帰ってくるかな」と心配です。

何歳になっても、きっとずっと心配だと思います。

自分の両親も同じ気持ちだろうと思うので、生きているうちに親孝行しようと思いました。

 

 

 

 

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執筆者プロフィール

裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中

インスタグラム:@yu_column
インスタグラム:@limabluesuncatcher
フェイスブック:@LimaBlue

 

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