繊細という名の肩書き|裕子の艶言葉 #28
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。
彼氏がLINE既読なのに返信がない…あたし何かしたっけ…?
あれ?今日上司の様子が変…もしかして昨日のメールに失礼があったかな…
病院で名前がなかなか呼ばれない…もしかして受付されてないのかな?でも聞きに行ったら忙しい受付の人にウザいと思われないかな…
はっ…!今、向かいの人に睨まれた気がする…!
物事に敏感すぎて生き辛い人、手を挙げてください。
恥ずかしがらないで大丈夫です。あたしもそうです。
近年、HSPと言う言葉が話題になってきました。
HSPとは「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で病名ではなく、生まれつき嗅覚や聴覚が敏感で、非常に感受性が豊かという特性を持っている人のことを指します。
人口の5人に1人はいるといわれております。
・匂いや音に敏感で、痛みにも弱い。
・大勢の中にいるとストレスになりドッと疲れる。
・自分以外の誰かが怒られている姿を見ると、自分の事の様に感じて辛くなる。
・悲しみも伝染するので悲惨なニュースを見られない。
ほんの一部ですが、HSPの人は胸がドキッとして当てはまるかと思います。(詳しくはネットでたくさんの診断が載っておりますのでご覧ください)
繊細過ぎる方は、ひとりの時間を大切にしてください。
一度にいくつもの事を引き受けないでください。
プレッシャーをかけてくる人からは一刻も早く離れてください。
…と、なんだか辛いことばかりのようですが、素晴らしい長所もあるんです。
・他人に共感してあげられる。
・物語や音楽、アートに深く感動する。
・深く物事を考えられる。
・時間を守る。
前々回のコラムには「空気を読める人」のことを書きましたが、そこにも通じるかと思います。
敏感に空気を読める人は、他人の心の痒いところに手が届きます。他人の辛い思いや嬉しい気持ちに共感してあげられる優しい人が多いです。
数年前には「鈍感力」と言う言葉も流行りましたが、生まれつき敏感で繊細に生きている人にはどうしても難しいと思います。
鈍感も、個性。繊細も、個性。
「男」「女」「社長」「チーママ」「申年」「趣味は読書」の様にひとつのアイデンティティ。
「繊細」も、肩書きに加えちゃいましょう。
艶小噺
家でもワインを飲む時、今まではウイング式のワインオープナーを使っていました。ガッシャン!とやる、アレです。
しかしこの度、プロっぽくて憧れていたソムリエナイフを購入。
いかに美しくワインを開けられるか、練習中です。
練習のためにワイン飲んでばかりです。
あくまでも、練習です。
◯金沢繁華街の蝶に効く【艶言葉】
執筆者プロフィール
裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中
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