Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第23回:ガリガリ君梅味の話
新世代のトラックメーカーとして注目を集める金沢市出身アーティストKan Sanoの音楽的ライフをちょっと覗き見。
近所のセブンイレブンから「ガリガリ君」梅味が無くなって数週間が経つ。6月から7月上旬まではいつ行っても必ず買えたし、一時期はほぼ毎日食べていた。調べてみるとガリガリ君40周年企画の商品らしい。
子どもの頃に食べていた駄菓子やアイスは、大人になってからは味の好みが変わりあまり食べなくなってしまったが、ガリガリ君は今でも見つけるとついつい買ってしまう。僕にとって「ガリガリ君」と「スイカバー」は氷系アイス部門永遠の同率1位だ。
そんな「ガリガリ君」の「梅味」はもうアイスとしてさらに完璧を極めていて、その美味さと税込み75円というコスパの良さに心底感動した。毎日食べても1ヶ月たった2325円。これで今年の夏の猛暑は乗り切れると思った。
考えてみれば昔から梅味のものは大体何でも好きだった。梅味のラムネ、グミ、飴、ポテトチップスなどよく食べていたし、毎年夏になると自家製の梅ジュースを飲んでいた。「ガリガリ君」と「梅」の組み合わせはあまりにも相性が良過ぎるし最強過ぎる。強い。
ガリガリ君梅味はちゃんと梅の味がする。少なくともそう思わせてくれる。例えば「イチゴ味」や「梨味」だとそうはいかない。なんとなく人工的に作られた風味を感じてしまう。美味しいことには変わりないが、これは実際にイチゴや梨を食べているわけではないのだという確かな現実を突きつけられる。しかし、梅味にはそれがない。「梅」を確かに感じる。今でも毎年自家製の梅ジュースを飲んでいる僕が言うのだから間違いない。
夏場のアイスはすぐに溶けてしまうから、近所で買えなくなってしまったのはなかなか辛い。アイスは家でゆっくりテレビを観ながら食べたいのだ。Amazonで調べてみたところガリガリ君梅味33本セットを見つけた。今すぐにでも買いたいところだが、自宅の冷凍庫には33本ものアイスを収納できるスペースがない。泣く泣く諦めた。
一度梅味の美味さを知ってしまうと、ソーダ味に戻るのはなんとなく妥協している感じがする。ソーダ味も元々は好きだったし、美味しいはずなのに。
まだまだ続く猛暑のステイホームをガリガリ君梅味無しでどうやって乗り切ればよいのだろうか。
◯Kan Sanoの音楽的ライフコラム【観ずる日々】
執筆者プロフィール
Kan Sano
石川県金沢市生まれ。キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー 。バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ジャイルス・ピーターソン主催 World Wide Festival(フランス)など世界中の大型フェスに出演。 2019年アルバム『Ghost Notes』をリリース。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」への出演でも注目を集めている。