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サル山のおこりんぼさん|裕子の艶言葉 #34

金沢繁華街の蝶に聞く!【裕子の艶言葉】
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。

 

アンガーマネジメントなるものが流行っていることが表すように、怒りのパワーが抑えられない人は多いかと思います。

 

本来、怒りというのはコントロールができるとされております。
子供に対して大声で叱りつけているのに、近所の人が通りかかったら「あら、こんにちは〜」と声を和らげて話せる。
お店で店員さんの些細なミスを怒鳴り散らして怒っていたのに、連れている人には笑顔で「まいっちゃったよ」なんて話す。
老いた両親に怒りをぶつけているのに、上司から電話がかかってきたらヘラヘラと着信をとる。

 

ほら。コントロールできているんです。

 

これらの怒りの場合は、相手を支配したいという気持ちが大きいです。
大きな声で怒鳴り、相手を威圧したい。
自分の立場が上だと周りに知らしめたい。

自分の方が優れているのだと、認めさせたい。自覚したい。

 

要するにマウンティングですね。

 

人間がサルだった時代から、マウンティングは続いています。自分の立場が上でないと、生き延びることができないからです。
そう。過度に支配的な人は、サルです。サルの遺伝子が濃く残っているのです。「お山の大将」だなんて皮肉があるように、サル山のボス猿です。
もしあなたが誰かに怒鳴られたり、必要以上に怒ってくる人がいたら「サルなんだな」と思いましょう。相手がサルに見えると少し、心が和らぐかと思います。

ご自身が怒りに身を任せて誰かを責め立てている時は「あぁ、今自分はサルなんだな。人間ではなく、サルなんだな」と自覚しましょう。
相手にサルだと思われていると感じると、少しは怒りが抑えられるかと思います。

 

サル、と表現したように、怒りの沸点が低い人は動物的でもあります。危機管理能力が高く、向上心も強い方が多いので組織のトップに立つ方も多いです。
ただし、家族や社員のためにあえて怒る人もいます。それは、危険な物から守るための場合もあります。

 

しかし、それすら、コントロールできている怒りの証です。

 

中にはコントロールできない怒りもあります。
感情にも老化現象があり、情緒がコントロールできなくなる時があるのです。
お年を召した方が、怒りっぽくなるのは感情の老化現象かもしれません。

 

あとは、精神や脳の問題もあるかもしれません。その場合は然るべき機関に相談が必要です。
場合によっては、投薬治療も大切になってきます。

 

さらに一時的な事でいえば、更年期だったり、月の満ち欠けのホルモンバランスの一時的な物だったりもします。

 

そういう場合は、とにかく、その場しのぎをしましょう。美しい物を見て、好きな人にだけ会い、やりたくない事は極力やらずに過ごしましょう。

 

そのためには、自分が何が好きなのかを知っている必要があります。誰と居ると心が安らぐのかを知っている必要があります。どこにいると守られていると感じるのか知る必要があります。

 

「好き」にフォーカスしてみてください。

 

好きが分からない方は、子供の頃や10代の時、何が好きだったかを思い出してみてください。将来何になりたかったですか?何をよく食べていましたか?よく見ていたアニメや漫画は何ですか?

 

あなたの「好き」を見つけて、怒りのパワーダウンを。

 

ちなみにあたしは申年です。お山の大将にはなりたくてもなれない、申年のサルです♡

 

 

艶小噺

ワイン好きが高じて、春からひっそりと受験していた、ソムリエ試験。
泣きに泣いて勉強した最大の難関の一次試験突破。次ぐ難関、二次試験をも突破。
お次はついに、三次試験。11月29日。良い肉の日なのでその日の夜はたっぷりとお肉を食べる予定です。

良い肉の日、皆様の元気玉、お待ちしております!

 

 

 

 

 

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執筆者プロフィール

裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中

インスタグラム:@yu_column
インスタグラム:@limabluesuncatcher
フェイスブック:@LimaBlue

 

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