母性のやり場|裕子の艶言葉 #45
【母性】読み方:ぼせい
女性のもつ母親としての性質。母親として、自分の子供を守り育てようとする本能的特質。「—本能」「—保護」⇔父性。
なんとこの年齢で、周りの友人達の第三次出産ブームが来ています。
赤ちゃんは柔らかくて、丸くて、温かくて、良い匂いがして、いくらでも抱っこできるほど可愛い。あたしは赤ちゃんが大好きです。
20代後半もすぎてくると「結婚したい」「赤ちゃんが欲しい」という欲求が生まれる女性は多いもの。重ねる年齢と共に自分の中の生まれ持った母性があふれ、やり場がなくて持て余す様になる気がします。
何かを愛し、慈しみたい…そんな母性的な気持ちが、恋人を求めたり人を愛する原動力になっていることも多いでしょう。
しかしながら、そればかりはお相手の必要なこと。よく若い子が「結婚したくないけど子供は欲しい〜」と言っていますがその度に「ひとりで子育ては出来ぬ」と諭します。もちろん自分も含めておひとりで子育てしている方もたくさんいますが、それは並大抵ではありません。
母親をしながら、父親をする。経済的にも頼れないとなると、男女差別という考えではなくてただ単純に役割分担が出来ないというのは本当に苦労が多いこと。経験上から申すならば、手助けしてくれる人を確実に確保してからの妊娠、出産を強くオススメします。
さらに、不妊に悩む方や、そもそものお相手が見つからない場合も多々。
子供を授かり産み育てるのは、きっとたくさんの偶然が重なってできる事。きっと、何か言葉では説明の出来ないご縁という力が大きいのでしょう。
そうなると、母性が女性に生まれ備わったものならば、あふれる母性のやり場がなくなる方が多いかと思います。
恋したい!愛したい!愛されたい!甘えて欲しい!甘えたい!無償に求められたい!!!
まるで宇宙に投げ出された様な虚無感と無力感。
耐えきれずに手っ取り早いインスタントな恋愛で満たそうとしては、ガッカリ。
そもそもそういう焦りで人と関係を築くと、お相手様から「重い」「めんどくさい」とサヨウナラされることも多々。
ご縁によってペットを飼える方は、そこで関係を築けるうえに「人間は裏切るけれど、ペットは裏切らない」モードに突入する方も。
しかし、環境によってはペットが飼えない方もいらっしゃいます。
そんな方はぜひ、料理をしましょう。何か作品を作りしましょう。出来るならば弟子を取る、生徒を育てる。とにかく、何か得意なもので生産性のあることをしましょう。
子供を産み育てる、と言うのは、大きなご縁の力のモノ。自分ひとりではどうにも出来ません。
しかしそれと同等に満たされることが「クリエイティブな事」です。生産性のある、何かを産み出す行為です。それはひとりでも出来ます。
作った料理を食べてもらって、友達に喜んでもらう。作ったアクセサリーを販売して、買ってもらえる。得意な楽器を、人に教える。得意なスポーツで、結果を出す。あなたの母性を、活かしてみませんか?
ちなみにあたしは娘がもう手を離れる予感で、最後のあふれる母性にてスイーツを作ったり、黒豆を炊き出したりしております。
艶小噺
もともとプチ健康オタク的な所にて食べ物の効能や、食べ合わせには興味がありまして。
ここ数ヶ月の食事の変化による体調の改善に、改めて自分の肉体に向き合う必要性を感じて、この度とある先生に弟子入り。
「大酒は飲みます。ジャンクフードも時には食べます。」という希望のもとに、食養生の処方箋を出してもらい、不思議な体感を味わい中。盛大に人体実験を行っております。
大根づくしです。大根のおすそ分けも、待っています。