蝿を選ぶか、蝶を選ぶか|裕子の艶言葉 #56
ずる・い【×狡い】 の解説
[形][文]ずる・し[ク]自分の利益を得たりするために、要領よく振る舞うさま。また、そういう性質であるさま。悪賢い。こすい。「―・いやり方」「―・く立ち回る」
言われてモヤっとする言葉のひとつに「ズルい」があります。
うらやましい気持ちは素直に「いいなぁ〜!」と言うようにしているけれども「ズルい」とは言わないようにしています(口が上手くモテる殿方にリップサービスとして『ズルい人♡』と言う事はあります)。
あたしは昔からなぜか「ズルい」と言われる事が多かったのだけども、そのたびに「あたしは何もズルしてないけど?」と思っていました。思いおこせば「ズルい」と発言する人は、たいした努力もしないで楽して自分の欲を満たそうとするばかりの人たち。その為に勉強したり努力していれば、結果が出なくても自分の努力不足やそもそも上がるステージが違ったのだと気が付きます。
めでたい事にたいして「ズルい」だなんて言語道断。
例えば、困った時に助けてもらえる人や施してもらえる人や、結婚や昇格の良いお知らせが出来る人は、決してズルくないんです。その人の優しい人柄だったり、努力や愛が実った結果。「ズルい」と思う人は、自分が楽して儲けようとしたり、自分だけズルして得しようとしてるから、人がズルく見えるんです。
しかし本当にズルい人は確かにおります。人の噂話や悪口を広め貶めて自分を良く見せようとしたり、みんなの努力は無かった事にして自分だけの手柄にしようとしたり。でもね。ズルい人は、必ず闇に落ちます。出し過ぎる欲深さは、必ず漏れます。自分で自分の首を絞める結果になります。
ズルい人には、その人を利用しようとしてる更にズルい人しか集まりません。しかし気持ち良い循環してる人は、ズルい人には関わらないです。それは自然の摂理です。糞にはハエがたかります。花には蝶々が集まります。
ハエが悪い!と言うのではありません。でも、顔の周りをブンブン飛ばれると不快かと思います。蝶々が嫌いな人もいるかと思います。でも、糞にたかるハエが自分に止まるのと、花の蜜を吸う蝶々が周りを舞っているのでは不快指数は断然違うかと思います。
ハエが集まって欲しいか、蝶々が集まって欲しいか。自分が糞になるか、花になるか。人の幸せに「ズルい!」と言う側になるのか、「おめでとう!」と言える側になるのか。そこにその時の心の状態が表れます。
自分が「ズルい」とよく言っていると気がついたそこのあなた。
自分ばかり重荷を背負っていませんか?誰かに甘える事は出来ていますか?自分ばかり率先して荷物背負っていると、身軽な人がズルく見えます。誰かに頼る事は決してズルくないので、少し荷物を軽くしてみて下さいね。
艶小噺
先日、ちょっとひと足伸ばして珠洲にある憧れの宿「湯宿さか本」さんへ。テレビ無い、Wi-Fi無い、エアコン無い、何も無い宿、との前情報だったのだけれども、そこにはたくさんのモノが、ありました。素晴らしく贅沢な時間。はやくまたあの場所へ帰りたい。