Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第49回:古着
あと3ヶ月で今年も終わる。信じられない。早すぎる。
猛暑の夏が終わり、ようやく着たい服を色々着てコーデを楽しめる季節だ。最近は以前にも増して古着ばかり集めている。理想的なシャツを探し求め、毎月そこそこ遠方のリサイクルショップまで足を運んでいる。お金で解決せずに敢えて手間と時間をかける、その一見無駄なプロセスがとても楽しい。この感覚はレコード収集とまったく同じだ。
メルカリで見つけたシャツが値下がりするのを毎日眺めて待っていて、ある日の朝突如真っ赤な「SOLD」を突き付けられた時の駆け引きに負けた感。辛すぎる。あまりの悔しさに朝から叫んでしまった。充分お手頃な金額だったのに自分は何故欲張ってしまったのだろう。数日経った今でも悔やまれる。
そして今、新たに見つけたシャツを無事購入したところだ。一度買い逃して悔しい思いをすると、その次の際には自分でも驚くほど躊躇なく買ってしまう。そしてしばらく経つと、また勝つか負けるかの駆け引きを始めてしまう。メルカリはずっとその繰り返しだ。