孤独を娯楽に|裕子の艶言葉 #61
酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。
孤独を恐れていませんか?独りぼっちの瞬間が怖くありませんか?
そんなときは、一生懸命に誰か(何か)のために命を燃やしてみてはいかがでしょうか。そうすると独りの時間がグンッと充実して、孤独が最高の娯楽になります。 ふと独りになった瞬間に「何をしよう!」と心を踊らせたり、リラックスできたりして、いつのまにかそうした時間がご褒美になっているはずです。
あたしはよく鬱々とした方から相談された時に「趣味を持つと良いよ」とアドバイスをします。なんだか普通の回答の様ですが、趣味があると本当に強いんです。年齢に関係無く、孤独が辛くなるのは趣味が無かったり何かの組織に所属していない事がほとんど。趣味や組織を通じて「誰かの役に立っている」と言う気持ちは、そのまま自分の存在価値になるからです。実際に役に立っている相手からは感謝され、尊敬される。家族も友達もいない独り身だったとしても、何かの組織と繋がっているという安心感は絶大です。
それとは逆に、独りでいることが不安になったり怖くなったりするのは、家族を含む他者に依存し過ぎていた可能性もあります。子供命!で生活し過ぎていると、子供が独り立ちした時に苦しくなります。仕事命!で生活し過ぎていると、退職した時に何をして良いのか分からなくなります。だから、あたしは言います。何度でも言います。「自分の『好き』を見つけましょう。いくつでも見つけましょう」と。
「無趣味が趣味」と言う人が稀におります。それでも良いんです。何もしていない時間が癒しになり、充実しているのならば最高です。孤独を愛し、独り遊びが出来るようになってこそ、真の人生の充実を味わえるのでは無いかと睨んでおります。常日頃、精一杯、誰かの、何かのために命を燃やして、孤独を娯楽にしてみてはいかがでしょうか。
艶小噺
ワインとおばんざいのお店として独立してから約一ヶ月。毎日が新鮮で、クタクタながらも充実した日々を過ごしております。あれやりたい!これやりたい!ばかりで叶わない事が多いですが、ゆっくりと、みなさんと一緒に育ててもらえるお店にしたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
【Sankaku】
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