ネガティブ愚痴グチ人間の強み|裕子の艶言葉 #66
酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。
「ネガティブ」と言う言葉自体に、なんかもうネガティブがモヤモヤと漂っていますよね。でもね。ネガティブってダメな事なのでしょうか?
そもそもなぜ人間がネガティブになるのかと言うと、自分の身を守りたい本能から悪い方に考えてしまうんです。保身の力が強く、想像力が豊かな人ほど心配性でネガティブです。
世知辛すぎる今の世の中には「ポジティブ最高!」のムードがありますが、あたしはとってもポジティブで前向きで「えいえいおー!」みたいな方を見ると「きっと今までご苦労されたんだな」と思います。
何かしら乗り越えなければならない壁を精一杯乗り越えて、その結果として身をもって「ポジティブ」と言う処世術を身に付けたのだろうと思い巡らせます。
ネガティブも経験したからこそ、辛いだけで終わらない!ハッピーにラッキーに生きたい!と言うサバイブ能力が花咲く。苦労した経験が活きて、生きる上での人間の仕組みやマイナスな出来事にも必ず意味があり、必ずそれらを乗り越えた後にポジティブな波がやってくる、ということを身をもって知っている。ネガティブを経験したからこそ、ポジティブを語れるのでしょう。
人間は気にしていることにフォーカスする能力に長けています。
「赤い車が欲しいなぁ」と思うと赤い車ばかり目につく。ゴルフにハマるとゴルフ用品ばかり目につく。妊娠すると、世の中にはこんなにも妊婦さんが多いのかと驚く。それは全てに当てはまる事で、ただただネガティブな事ばかりを思い描いてしまうとネガティブばかり目につきます。
自分の嫉妬深さを気にしていると、恋人が浮気しているのでは無いかと心配になったり、嫉妬深い人ばかり目につく。「お金が無い」と思っていると、人のお金の使い方ばかり気になる。自分の家族関係に問題があると、他人の家庭環境に口出しします。
噂話や悪口の会話の内容は、まさにその人本人の劣等感やネガティブそのものを露呈して表しているのです。
もちろん逆も然り。前向きに生きたい人は、褒めてくれたり明るい良い話をしてくれる人に集まります。
しかし、ネガティブがダメな物では無いのです。使い方を知っておく事が大切なのです。
ネガティブの使い方は「目的の準備のために」
ポジティブの使い方は「目的の前進のために」
ネガティブにより、失敗しない為の、もしくは失敗した時の為の対策を立てる。そしてポジティブをエネルギーとして行動して実現させる。
上手に使い分けていきましょうね。
艶小噺
震災後、初めて能登へ行ってきました。
親友が出身の宇出津。
まだまだ爪痕は残っていますが、街の人達は明るく、元気にされていました。
9月8日日曜日、その宇出津の新しい広場にて「能登復興支援スナック」を開催します。
ボランティアホステス、黒服及びスタッフを大募集!協賛してくださる方も、募集しております。
みなさんに楽しんでいただけて、ポジティブに盛り上がってもらえる一日にしたいです。