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心と身体、カチコチじゃないですか?|裕子の艶言葉 #67

酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。

 

あたしが珍友と呼ぶ整体師でありパーソナルトレーナーの友人がとても興味深い話をしてくれました。

 

二人の共通の知人である男性が「裕子に優しい一言をかけてもらった直後から、整体時にいつもカッチコチだった身体がビックリするほど柔らかくなった」とのこと。

 

あたしは笑って「いやいや、彼の身体が柔らかくなったのは、あなたの整体の技術のおかげでしょうよ!」と言うのですが、「本当に、ずっとカッチコチだった。裕子の言葉で心がほぐされて、身体がほぐれたんだ。間違いない」と、強くキッパリと言い張るのです。

 

もちろん、素晴らしい整体の技術が硬い身体を柔らかくほぐしたのは間違い無いけれども、確かにまぁしかし、分からなくも無い。「誰かが自分を気にかけてくれている」という事実は生きる上ですごく喜ばしいことであるけれど、ただの祈りでは本人に伝わりません。言葉にする、触れる、何か物質的なモノで表す、そうした行為が最も伝わる方法。それによって本人は「自分が大切にされている」と知ることができ、心がほぐされるのです。

 

SNSの普及により広まった心理学用語「承認欲求」も、その心がほぐされていない人の顕著な特徴。

 

忙しく働く両親からの愛情が不足しがちな現代社会。幼少期に培われるはずの自己愛が欠如しがちな方が多く、不安定な気持ちのまま大人になる人々は、承認欲求を何かの形で満たさないと壊れそうになるのでSNSと言う形で満たそうとするのです。

 

しかしインスタントな「いいね」よりも、実際にまわりに居てくれる人が優しい言葉をかけてくれたり、ハグしてくれたり、何かをプレゼントしてくれたりして自分の存在を認めてくれることの方が、よほどよほど自分の価値が高まり満たされるのです。

 

さらにそこへ肉体的なスキンシップがあるとなお良し。心を安定させてストレスホルモンを軽減させる幸せ物質「オキシトシン」は、何かに感謝する気持ちでも分泌されますが、肉体的な心地良さでも発生します。

 

信頼して愛し合う相手とのセクシャルな関係はもちろん、好きな肌ざわりの毛布やぬいぐるみ、信頼する人から受けるマッサージや整体、なんなら湯船に浸かることもオキシトシンを分泌する大きな方法のひとつ。あたしの一言にて急に身体が柔らかくほぐれた彼においては、自身にとってうれしい言葉+整体というスペシャルなダブルで満たされたのかもしれません。

 

「人の心をほぐせば、身体もほぐれる」

 

実際に、物理的にそうなるのは当然のこと。ほぐされたい方、いつでも整体をご紹介できます。

 

Sankakuにてお酒でリラックスしながらおしゃべりしてもほぐされますよ。

いつでもお待ちしております。

 

110 ITO-SEITAI(@110se_tai)

艶小噺

きたる9月8日(日)。宇出津出身のあたしの親友と能登出身、能登在住の友人たちと、能登復興支援スナックを開催することになりました。

 

会場は宇出津の新町通り商店街と大屋根広場。

 

まだまだ娯楽が少なく、息抜きをする隙間が無い能登の方達に元気になってもらうために、自分達が出来る事は何か…と考えた結果、金沢からボランティアホステスを連れて行って「スナック」と言うコンセプトで開催する事になりました。

 

当日は歩行者天国もあり、お祭りです。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

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