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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第61回:Charlie Limに会う

金沢市出身のキーボーディスト/プロデューサー・Kan Sanoが綴るエッセイ。新世代のトラックメーカーとして支持されるアーティストの音楽的ライフを覗いてみよう!

 

先日Charlie Limが自宅スタジオまで会いに来てくれた。Charlieさんとはコロナ禍にネットで繋がり一緒に曲を作った仲だけど、会うのは初めてだった。その曲は「Momentum」というタイトルで2020年にリリースした僕のアルバム「Susanna」に収録されている。

 

 

あれから既に4年も経っていることに若干の虚無感を覚えつつ…、ようやくリアルで会えたことは何だかジワジワと嬉しかった。

 

「Momentum」はインスタのDMのみでやり取りを進めて作った曲だ。ZOOMミーティングや電話などは一切無かったので、当時はCharlieさんがどんな人柄なのか想像するしかなかった。同時期にCharlieさんのリミックスを作らせてもらったりもした。このリミックスも今聴き返すと制作当時のコロナ禍のムードを思い出す。

 

 

人生、会うべき人にはいずれまた会うことになるものなのだろう。とは言えこれは偶然ではない。Charlieさんは来日が決定した後すぐ僕に連絡をくれた。是非会おうと返信した。社交辞令ではなく本当に会いたいと思った。僕はまあまあ人見知り&インドア人間なので、初対面の人と会う約束をするのは気が張るし、自分の中でちょっと頑張らないといけない。でも今回はなんとなく大丈夫だと思った。この再会(初対面だけど…!)はお互いが選択して実現したことだから必然だった。

 

Charlieさんは想像以上に素朴で、穏やかで、最高にナイスガイだった。自然体でこんないい奴って本当にいるんだと感心してしまった。穏やかなムードを纏っていて、無口な人ではないのに静かに感じる。その静けさが何だか心地良い。そして何よりミュージシャンとしての才能に溢れていた。スタジオでCharlieさんが歌ったり僕のキーボードを弾いたりするのを見ているだけで、かなり良い刺激をもらったし創作意欲や練習欲が湧いてきた。もっと歌が上手くなりたいと思ったし、なれると思った。音楽人生は続く!

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