GLAYで有りたい。大切なGLAY|裕子の艶言葉 #71
酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。
GLAY。すみません。バンドのGLAYではありません。グレーゾーンのGRAYです。Rですね。書き直します。グレーです。
グレーである事。それは白でも黒でも無い。陰でも陽でも無い。0でも100でも無く仏教では中道と呼ばれ、幅広くは中庸と呼ばれる事も多いです。極端に何かに偏るのでは無く、バランスを取ってちょうど良い加減で生きていく、と言う様を表しております。
自戒を込めてですが、あまりにも極端な人が多いです。思いっきり食事制限をしたり、思いっきり過度な運動をしたり、思いっきりハードワークだったり、思いっきり酒を浴びたり、かと思えばその分を取り戻すかの様に思いっきりダラダラと過ごしたり…(自戒を込めてですよ)。それで不満の無い人生ならば良いのですが、大半の方が体調不良を訴えたり、気分の苛立ちや落ち込みを露わにしたり、何かしらの苦悩を抱えているのです。
朝や昼はロクに食べずに、夜は目一杯お肉を食べる。肉ばかりだと身体に悪いよ!と言うと途端に菜食の様になり、結果飽きて嫌になる。もしくは「せめてなるべく◯◯を食べて」と言うと、それさえ食べていれば良い、とまた極端になる。運動が向いている人に「向いてるよ‼」と伝えると関節を壊すまでハードトレーニングをする。運動が向いていない人に「ハードなトレーニングは向いて無いよ。でも体は動かさなきゃね」と言うと、途端にストレッチもしなくなる(自戒を込めてますからね‼)。
「じゃあどうしたら良いの?」と聞かれるのだけれども、ホント「ちょうど良いバランスを取る」としか言いようが無いんです。誰もあなたの代わりに咀嚼して差し上げられないんですもの。あなたの代わりにストレッチして差し上げられないんですもの。
身体を守るのも自分、心を守るのも自分。それには食生活と、適度な運動とストレスの無い生活。あまりにも当たり前過ぎる事で、右から左へ受け流される事ばかり。あんまりうるさく言うのはイヤなので、もう、求められない限りご本人達には直接は言わない様にしております。なのでここでしつこく、書きます。
とにかく「ちょうど良い加減」とは、もっとテキト〜でも良いと思うんです。「これをやらなければ‼」「やり遂げねば‼」なんて力強く挑まなくても良いと思うんです。かと言って「やらない…」「したくない…」も駄目なのは理解出来ると思います。
あえてカタカナで表記します。もう少しテキト〜で良いと思うんです。そうすればグレー、真ん中にも居られるかと思うんです。(身体が感じるままに…と言いたいのですが、身体で感じられず不感症になっている人が多すぎるので、そこはここでは求め無い様にします)
グレーでいましょう。真ん中を心がけましょう。
GLAYを目指しましょう。
柔らかな風が吹くこの場所にしましょう。
艶小噺
クリスマス…皆さんどの様なイメージですか?毎年どんな風にお過ごしですか?
はい、こちらは18歳から働き始めてから2◯年、クリスマスが日曜日である日以外はお仕事の日です。なので少しでも嬉しい日にしたくてこの度は人生初のシュトレンをお迎えする事に‼パン屋のタネさんでお願いしました。良き日から少しずつお出ししますね。
そして、その前に嬉しいプレゼントでハジメマシテのシュトレンをいただく機会が。ずっしり濃厚…スパイスが香り、なるほどこりゃあワインに合うあう。コラムが掲載される頃にはSankakuでお出し出来るかと思います。ぜひ召し上がりにいらして下さいませね。
今年最後のコラムとなりました。皆様良いお年をお迎えくださいね。2025年にまたお会いしましょう。