
「片付けられない」は、性格やしつけのせいじゃない!?|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #33
目次
掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。
話したいことがあるとちょっと落ち着きがない、少し多動傾向?
ただ好きなこと・得意なことには一直線の、整理収納アドバイザー・カネノミホです。
「片付けなきゃ」と思うのに、いつもうまくいかない。何度整理しても、すぐにまた散らかる。必要なモノが見つからず、時間だけが過ぎていく…。じつは片付けの苦手さと、大人の発達障害(ADHDやASDなど)には深い関係があるんです。
今回は、「片付けが苦手な脳の特性」を知り、「これならできそう!」を見つけ、少しでも安心して毎日を過ごす生活環境づくりのコツをお伝えします。
どうして片付けられないの?
そもそも、なぜ片付けられないのか?発達障害の中でも、特にADHD(注意欠如・多動症)の傾向がある人は、以下のような特徴を持っています。
✔︎「今使ったもの」を元に戻せない(気が散りやすい)
✔︎ 分類が苦手(どこに何をしまうか決められない)
✔︎ モノの管理が難しい(どこに何があるか把握しづらい)
✔︎「後でやろう」が積み重なる(気づいたらカオス)
また、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向がある人は、こんな困りごとも。
✔︎「完璧に片付けなきゃ」と思ってしまう(途中で疲れる)
✔︎ 自分なりのルールが強すぎて、他の人と共有できない(こだわりが強い)
✔︎「何をどこに置くか」が決まらず混乱する(優先順位を決めるのが苦手)
この場合、片付けが苦手なのは、性格ではなく脳の特性によるもの。でも、「じゃあ一生片付かないのか…」と悲観する必要はありません!「自分に合った片付け方」を知れば、整った環境で毎日を過ごす方法が見つかるかもしれません。
特性がある方のための整理収納術
「隠す収納」はNG!見える収納を意識
色付きの引き出しやボックスにしまうと、「どこに入れたっけ?」となりがち。苦手な人ほど見える化がオススメです。
✔︎ 収納ボックスは透明なものを選ぶ(中身が見えると安心)
✔︎ フタつきの箱は使わない(開けるのが面倒でしまえない)
✔︎ ラベリングをする(何が入っているか一目でわかる)
「しまう」よりも「すぐ取り出せること」を重視すると、シンプルな仕組みになるはず!
「5秒で戻せる」仕組みを作る
「片付けが面倒…」と感じる原因の1つは、収納が複雑なこと。片付けとは、『使った後に元の場所に戻すこと』です。
見映えにこだわり「戻すのに5秒以上かかる収納」は、出しっぱなし・置きっぱなしの温床に…。
✔︎ よく使うものは「ノーアクション収納」(引き出しより、フタ無しのカゴやケースに入れるだけ)
✔︎ 服はたたまず「ポイッと収納」(ハンガーやS字フックにかける収納も◎)
✔︎ 書類はクリアファイルに一定方向に突っ込むだけ!(あとで整理しようはNG)
「片付けがラクな家は、そもそも片付けなくていい仕組みがある!」と考えましょう。
「モノの定位置」は使い勝手重視で決める
「どこにしまえばいいかわからない」と悩むと、片付けるのが億劫に。だからこそ、収納のルールはシンプルに!
✔︎ よく使うものは、使う場所の近くに収納(週に1回以上使うものが目安)
✔︎ 同ジャンルのものはまとめる(文具は1カ所、本も1カ所)
✔︎ 一緒に使うものもまとめる(グルーピング)
✔︎ 人別にモノを分ける
片付けが苦手な方は細かく分類せず、まずはざっくり収納からスタート!
無理に「捨てない」
「片付けよう!」と思っても、「これ、いるかな…?」と考えて、止まること、ありますよね。
✔︎「いる・いらない・迷う」と感覚で3つに分ける
✔︎ 捨てるハードルを下げ、「誰かに譲る」「リサイクル」もOKに
「捨てる」ことは目的ではありません。迷うモノは箱などにまとめ、改めて仕分けましょう。
「片付けが苦手」なのも、あなたの個性のひとつ。その中で、「快適に暮らすために必要なモノ、使いたいモノだけを持つ」ことを意識すると、今よりもっと片付けがスムーズになるはずです。
ちょっとした工夫で、毎日のストレスを解消!あなたに合った整理収納で、ラクで快適な笑顔あふれる暮らしを手に入れましょう。
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