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物価高を乗り切る!冷蔵庫収納のススメ|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #35

掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。

 

「わ、賞味期限切れてる…」
「えっ!まだこれあった!」
「買ったはずの豆腐、どこ!?」

 

冷蔵庫にあるものを使った創意工夫料理は比較的好き、でも料理はあまり得意ではない整理収納アドバイザーのカネノミホです。

 

共働きで子育て、介護に忙しい。そんなご家庭にこそおすすめしたいのが、冷蔵庫の整理。今回は、食材の無駄を減らして節約!そして食中毒も防げる!冷蔵庫の中から始める、暮らしの見直しをご紹介します。

フードロスはどうして起こるの?

当たり前ですが、食品は「食べるため」にあります。「しまって」「買って」「もらって」で、終わりではありません。だから冷蔵庫は「保管庫」ではなく、「使う」までの「通過点」。

 

✔︎ 安売りで買いすぎて食べきれない
✔︎ もらったけど食べない食品を一旦放置
✔︎ 冷蔵庫の奥から忘れてた食材が出てきた
✔︎ とりあえず冷凍庫!…と何かわからない食材が入っている

 

一つでも思い当たるなら、改善の余地あり!です。

① 冷蔵庫にも「住所」をつくる!

冷蔵庫は、奥行、高さがある分、ルールがないと食品が迷子になります。例えば上から…

 

1段目:ドリンク類やお弁当セットなど、使用頻度の低いものをセットに(100均などの持ち手付きケースを活用すると◎)

2段目:調理前食材

3段目:すぐ食べられるもの(作り置き・残り物)

下段:要加熱の肉・魚・発酵食品(チーズや漬物)

ドアポケット:ドリンク・調味料(高さ順・使用頻度順)

 

など、使う目的別にエリアを決めることで、探さない冷蔵庫が完成!「〇段目にあるはず」と家族も分かると、勝手に探してくれるので「〇〇どこー?」と聞かれることもなくなります。

 

それでも探しちゃう、重複してモノを買ってしまう方には、冷蔵庫内のエリア図をドア部分に貼るのもオススメです。そして、冷蔵庫は7〜8割収納が基本。残ったおかずを冷蔵庫に入れたくても場所がないと入れられない…今の時期はとくに食中毒も心配なので、庫内に冷気が循環するように(冷気の吹き出し口は防がない)余裕を持った量を入れるようにしましょう。

②「早く食べ切るゾーン」を作る!

忙しいと冷蔵庫の中まで気が回らない。そこで、「使い切りゾーン」を作ると、フードロスが防げます。

 

大きめタッパーやトレーに「もうすぐ賞味期限」「余りもの」「野菜の切れ端」「ちょっとだけ残ったソース」などをまとめてIN!調理の際に、そのゾーンを確認し、冷蔵庫の調味料を使って1品でも作れればもう節約!食材の無駄がぐっと減ります。また、在庫一掃メニューのレパートリーもいくつか持っていると安心です。ちなみに我が家は…

 

✔︎ 定番のカレー
✔︎ ミートソース
✔︎ 具だくさん味噌汁
✔︎ ハンバーグ

 

今の時代、冷蔵庫の中身を伝えるだけで献立を作ってくれるアプリやAIもたくさんあります。冷蔵庫の「在庫一掃セール」エリア、ぜひ作ってみてくださいね。

 

③ 冷凍庫こそ“立てる収納”で探しやすく!

あなたの家の冷凍庫。ブラックボックスのごとく、詰め込みがちになっていませんか?冷蔵庫と違って、冷凍庫は9〜10割ものがあっても光熱費はかかりませんが…

 

✔︎ 冷凍ご飯
✔︎ 謎のパン
✔︎ 奥でカッチカチの肉

 

…何度も化石を発掘したことかあるなら、詰め込むだけでなく、わかりやすく収納することが必須です。高さのある冷凍庫は、ざっくりでいいので仕切ることが大切。ブックスタンドや収納ケースを活用したり、使っていないタッパー(フタがないものなど余ってませんか?)でジャンルごとに分け、立てて収納するだけで、パッと見て何があるかわかる。ラベリングすれば、夫や子どもも迷いません。

④ 賞味期限が無意識に目に入る陳列

仕切った中で、新しいものや賞味期限が短いものは手前に収納。たとえば、缶詰やレトルトなどはラベルや日付が裏になっても逆さになっても、賞味(消費)期限の記載が見えるように置くだけで、意識しなくても自然と目に入るようになります。「買い物に行こうと思ったけど、期限が近いこれを先に食べなきゃ」と買い物に行く時間もお金も節約できる。買い物に行かない理由が、ムダを防いでくれるんです。

 

また、期限内でも開封したものは早めに食べないと、食中毒の危険度もアップします。とくに食中毒が気になる今の季節は、「いつ開けたか」が命。使いかけのものには油性ペンで日付を書いておくと、誰でも見て判断できて「これまだ食べられる?」と聞かれなくなります。

 

そう、冷蔵庫は「暮らしの写し鏡」。その人のクセや心身の疲労具合が出るんです。

 

✔︎ つい買いすぎる
✔︎ ストックが切れていた
✔︎ 買った食材を忘れる

 

だったら

 

✔︎ 何があるかわかる
✔︎ 家族も戻せる
✔︎ 使い切れる
✔︎ 食中毒も防げる

 

といった使いやすい冷蔵庫収納に。ルールを決めて、仕組みをちょっと変えるだけで、冷蔵庫はあなたの味方になるんです。物価高で1円もムダにしたくない今こそ、冷蔵庫の中を整えるチャンス!お財布にも環境にも、そして心にも優しい冷蔵庫整理、今日から始めてみませんか?

 

 

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