
Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第73回:頑張り時と喉の話
金沢市出身のキーボーディスト/プロデューサー・Kan Sanoが綴るエッセイ。新世代のトラックメーカーとして支持されるアーティストの音楽的ライフを覗いてみよう!
あっという間に10月だ。早過ぎる。先月のコラムで9月は頑張り時と書いたが頑張れたのだろうか。目に見える大きな結果や成果が出ていなくて実感し辛いけど、一応頑張ったとは思う。
ライブは1本だけだったが制作の仕事が多くて、毎日家でずっと作業していた。アルバム制作もそれなりに進んだ。新たなデモを歌録りまで終えて、ようやくすべてのピースが出揃った感じがする。全曲のデモをざっくり通し聴きしてみたが、なんか見たことのない顔付きをしていて面白かった。良いかもしれない。
ずっと悩んでいた曲の歌詞を仕上げて歌録りを終えた。その曲はアレンジも終えているが、今月末にミュージシャンにレコーディング参加してもらう予定なので、そちらに最後の希望を託したい。
作詞とアレンジの仕上げが残っているセルフボーカル曲があと1曲残っている。デモを作ってから半年以上寝かせていた曲で、久々に歌詞を見直しているが、大幅に書き直すことになりそうだ。
今月はライブの本数が少し増えて、スタジオでのレコーディングもいくつかある。あっという間に11月になるのがもう目に見えている。10月も頑張り時だ。
喉がとにかく弱いので、疲れが出た時、体調を崩す時、風邪をひく時、大体すべて喉から始まる。これから冬に向かって恐ろしい乾燥の季節だ。毎年11月、12月あたりから就寝時に喉を痛めないか不安になる。朝起きて(ほぼ昼だけど)喉がカラカラに乾いていると本当に焦るし、特にライブ前はナーバスになる。ボーカルのレコーディングが遅れがちになるのも冬のあるあるだ。
先月だったかアメトークの「のどよわよわ芸人」を観てみんな同じ苦労をしているんだなあと思った。YouTubeで芸人さんが紹介していたマウステープを試しに買って使ってみたところ凄く良かった。意外と苦しくないし、粘着力がしっかりあって外れる心配もない。こんな便利なものがあったなんて。今年の冬はこれで乗り切れるような気がしてきた。