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お化け怖い?人見知り?浮気されてる?借金怖い?|裕子の艶言葉 #84

酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。

 

人間が「怖い」と感じることの多くは、実は「知らない」ことが原因なのではないでしょうか。

 

人は未知のものに恐怖を抱くようにできています。それは人間としての生存本能のひとつ。身の安全を守るために備わった、必要な本能です。目が見えるようになった赤ちゃんが、知らない人を見て泣いてしまうのはその始まり。食事を摂るようになると食わず嫌いが出てくるのも、同じ理由です。それらは決してワガママではありません。

 

成長とともに、人は少しずつ世の中に存在する人や物に慣れていきます。さまざまな香りや味覚を知り、「危険ではない」と理解し、それがやがて好奇心へと変わっていく。「なぜ?どうして?」と幼児期の子どもが質問ばかりするように。それは、健やかな成長の過程なのです。

 

目に見えないことが恐怖になるから、お化けが怖い、夜道が怖い、人見知りになる。恋人が浮気しているのではと疑い、してもいない借金が膨らむ不安から、必要以上にお金を節約してしまう…。

 

でも、蓋を開けてみればどうでしょう。そこにお化けなんていないし、あなたが歩く夜道は街灯が優しく照らしてくれているだけかもしれない。知らない人と、のちに親友になることだってある。恋人はあなたに一途で、浮気なんて考えたこともないかもしれない。借金するような未来はそもそもなく、ただ節約した結果、貯金が増えて幸せになっているだけかもしれません。

 

ネガティブで乏しすぎる想像力が、ただただ自分自身を不安に駆り立てている。そんなケースの方が多いように思います。「自分だけが不幸だ」と怖くなるのも、世の中の大変な苦労を背負って生きている人たちのことを知らないから。世の中で自分が一番不幸だなんて、それはとんでもなく傲慢なことです。

 

では、世の中の「怖いもの」をなくすにはどうすればいいのか。答えはシンプルで、「知る」こと。知ることが、いちばんの対策です。

 

生きている人間が一番怖いと知れば、お化けは怖くなくなります。夜道に怖い人がいるかもしれないと思えば、タクシーに乗れば安全だし、誰かと電話をしながら、あるいは明るい音楽を聴きながら歩けば怖くないと分かる。勝手に人見知りしていただけで、話してみたら驚くほど良い人で、仲良くなれることもたくさんあります。

 

借金が怖いなら、もし借金をしなければならない状況になったとき、返済計画をきちんと数字で把握すれば、必要以上に怖がらなくて済むのです。知らない街へ旅をするのも同じ。たくさん知り、経験することで、安全の幅がぐんと広がります。

 

自分の話をするなら、海外へ行く機会が増えてから、「何かあったら日本に住み続けなくてもいい」ということを知りました。「辛いことがあっても、いつだって、どこへだって行ける‼」そう思えるようになって、ものすごく強くなれました。

 

「知る」ことは、誰にでもできる簡単なチャレンジです。その簡単なチャレンジを怠り、口先だけで恐怖を語り、行動しなければ、チャンスはまず訪れません。それどころか、助けてくれる人が離れていきます。「応援」というのは、「チャレンジする人に訪れるプレゼント」。ここで言う応援とは、他人からの直接的な応援だけではなく、たとえば「神様からの応援」のようなものも含まれます。運と呼ばれるものに近いかもしれません。

 

宗派や思想が関係するので深くは語りませんが、「大きく大きく、あなたを守ってくれている何か」です。そしてさらに年齢を重ね、好奇心のピークを過ぎると、今度は新しいことにチャレンジすること自体が億劫になる人も出てきます。

 

もう勉強したくない。
もう身体を動かしたくない。
もうお金も出したくない。
何もしたくない。

 

分かります。自分もたびたびそうなるので分かります。毎日そう思っています。ゴロゴロしていたい。働きたくない。アイス食べたい。お掃除ロボット欲しい…。(すみません、今いちばん欲しいものが、ついポロリと出ました)

 

それでも、最終的に勝つのは知的好奇心。ゴロゴロしていても本が読みたくなる。すると、どこかへ行きたくなる。心が動けば、身体が動く。そうして、またチャレンジしたくなる。あたしにとって読書は、行動へのトリガーになることが多いです。

 

年齢を重ねても若々しく、ハツラツとしていて、人に応援される人は、好奇心が旺盛な方が多いのではないでしょうか。少なくとも、あたしの周りはそうです。

 

あなたのトリガーは、なんですか?

 

そのトリガーを見つけて行動に移せば、チャレンジした人にだけ訪れるハツラツとした若さが、メキメキと現れるかもしれませんね。

 

さて‼お掃除ロボットになんて頼らず、掃除機をかけます‼

 

艶小噺

あけましておめでとうございます。年末年始は、生まれて初めて海外での年越しを経験しました。

 

もはや通い出して八年ほどになる別宅、別荘、はたまた第二の実家。ベルリンでございます。

 

カウントダウンは、聞いていた通りの派手な打ち上げ花火合戦。幸いにも滞在先は大人なエリアだったため、遠くに花火の音が聞こえる程度でした。

 

そして新年のお正月プチトリップは、憧れのイタリア・ベネチア‼街全体がおとぎの国のようで目が眩み、息をのむほど美しい景観。飯が旨い、酒が旨い、人が優しくて陽気。イタリアが好きな人が多い理由が、よく分かりました。

 

しばらくイタリアかぶれで、Ciao‼

 

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