新型ウイルス騒動で不安です…|裕子の艶言葉 #15
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。
人生には3つの「坂」があります。
ひとつめは、楽しいことが起きる「上り坂」
ふたつめは、悲しいことが起きる「下り坂」
そして3つめは、予期せぬことが起きる「まさか」
予期せぬ事が起きる「まさか」の坂を歩むときこそ
その人の底力が見える。
この新型ウイルス騒動により、この結婚式にありがちなありきたりなスピーチが頭をよぎりました。
でもそんな、ありきたりなことこそ、ありがたくて幸せなことだったんだとまさかの道を歩むことになってから気が付きます。
こんなときこそ、何をすべきか
何と向き合うべきか
誰とすごすか
何にお金を使うべきか
色んなことが見えてきます。
日頃、自分では普通だと思っていることが他の人にはできない「特技」だったりします。
あたしは根気がないので、細かい作業をする職人さんを本当に尊敬します。
しかし細かい作業をする職人さんからは「接客できるなんて凄い」と言っていただけます。
え?誰だって人と話せるでしょう?
あたしはそう思いますが、それが苦手な方もたくさんいるんです。
こんなとき、そんな「特技」を活かして何ができるのかを考えるラッキーチャンス。この機会に、仕事や時間を言い訳にして手をつけられなかった勉強をすることもできます。
職場が自粛になった方は、こんな風に家族とすごせる時間を持てるなんて、盆と正月がいっぺんにきたようでは?
金銭面の不安が一番大きい、という方が多いと思います。
そんなあたし自身も、職場が長期の臨時休業になっているのでとても不安です。今後の支払いのことや、このまま仕事できくなるのでは…と思うと夜も眠れない、なんてことはなくわりとグッスリと眠れるのですが、やはりリアルに想像するとやっぱりとても不安です。それでもゴロンと横になってNetflix観ながらアイスクリーム食べたりしてます。
それもこれも、励ましてくださったり不安を共感してくれる周りの方々のおかげです。
一緒にいたり、気持ちを共有してポジティブになれたり具体的なアドバイスをしてくれる人と繋がっていましょう。
キチンと恐れ、キチンと前を向く。
同じ思いや不安を抱えている人は
世界中にいる。
もっと不安な環境の人もたくさんいる。
この「まさか」の道を
みんなで力を合わせて
歩んで行きましょう。
今月の艶話
この自粛生活。元来引きこもり好きなので、ここぞとばかりに長編漫画を読んだり、映画を観まくっております。
トム・ハンクス主演の映画「CastAway」
Twitterで、テルマエロマエでお馴染みの漫画家ヤマザキマリさんがオススメしていたので観てみました。
生きていくためには、心に灯火をくれる相手が必要。
この主人公の場合は、結婚を誓った愛する女性、そしてサバイバル中の相棒のウィルソン。
愛する人がいると、生きる力が強くなる。
よく「無人島に持って行くとしたら何?」という質問がお遊びでありますが、あたしの場合は「火」。そして許されるならば「辞書」。
きっと辞書があれば、永遠に想像力の火を絶やさずに読み続けられると思うから。
こんなサバイバル映画観ながらチョコモナカジャンボ食べてると、ひどい罪悪感でしたのでオススメしません。
執筆者プロフィール
裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中
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