自分の話ばかりする人に困っています|裕子の艶言葉 #16
酒も入れば心も開く。お酒の席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた裕子さんの、酸いも甘いも知り尽くした人生談義。
誰かれかまわず、自分の話ばかりする人。
こちらが話そうとしても、話の腰を折る会話泥棒。
いくら我慢強くて無口な方だとしても、そんな相手と数時間も一緒にいるとなんだか疲れますよね。
相手が誰であろうと自分の話ばかりするのは、他人に興味がない人が多いです。
子供がお母さんに「聞いて聞いて!」と話してくるように、認めて欲しい、褒めて欲しいという承認欲求が強い人です。
強い共感を求め、依存傾向も強いかと思います。
血液型や人種、出身地等のカテゴリー分けを好む傾向も。
成長過程でもなく、成人して他人に興味がないのは、極度のナルシストの傾向も。神話のナルキッソスは湖に映る自分に恋をして、食べることも忘れて湖を眺め続けて餓死してしまったそうです。
ホステス業でも、信頼のあるお客様との関係を築けるのは「聴き上手」。
ただ聞くだけではなく真の聴き上手は質問上手。適度な相槌を打ちながら、気持ち良いテンポで質問します。それには、いかに相手に興味を持つかが相手の心に響く質問をするコツになります。
「私が!私が!」と、自分が主役のトップのお店は、スタッフや後輩がついてきません。ついていきたくなるタイプのママさんや先輩というのは、自分を気にかけてくれるし相談にも乗ってくれる聴き上手が多いものです。
自分を深く知ると傷つくこともあります。
「自分がまさか喋り過ぎてるなんて!」と気が付いた方は、ショックを受けるかと思います。しかしそこに気がつけた場合、理知的で客観的な自己分析により人間性が増し、はっきりいって………
モテます。男女問わずモテます。
容姿は問わず、モテます。
人間は、自分がノッて話している状態って気持ち良いんです。
そんな、話していて気持ち良い!と感じる人と「相性が良い」と感じるんです。
「愛される自分」を求めるより
「愛する自分」の姿の方が魅力的。
人を知るのは己を知ること。
そんな聴き上手になってみませんか?
あたしはほろ酔いでお話するのも、お客様のお話を聴くのも大好きです。
早くお仕事再開できないかなぁ。
もしほろ酔いのあたしに湖へ誘われてもついてこないでくださいね。
一緒に湖に、ドボンさせられますよ♡
今月の艶話
自粛生活も一ヶ月を過ぎました。
人のいない所を散歩したり、手の込んだ料理をしたりと何気なく楽しんで生活しております。
◯金沢繁華街の蝶に効く【艶言葉】
執筆者プロフィール
裕子
夜の街に勤めて20年、現在は金沢屈指の名店クラブに在籍。その傍ら産業カウンセラーとしてメンタルケアの活動をしながら心理学、傾聴などを学び続けている。また、サンキャッチャーブランド「LimaBlue」を手がける作家としても活躍中
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