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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第15回:「Susanna」制作の記録

Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】
新世代のトラックメーカーとして注目を集める金沢市出身アーティストKan Sanoの音楽的ライフをちょっと覗き見。

11/25(水)にリリースしたニューアルバム「Susanna」完成までの記録をここに残しておきます。自分が忘れないためにも。

 

2019年
9月

Local Green Fes本番直後に母方の祖母の訃報が届く。金沢に帰省。
「Ghost Notes」のツアーと夏フェスがひと段落し、徐々に次作に向けて考え始める。
七尾旅人さんのサポートでリキッドルームに出演。デュオで岡山でも演奏。
大阪の「たとえば僕が踊ったら、」に出演。旅人さんと共演。
新潟の「Jin Rock Festival」に出演。久々に藤原さくらちゃんと共演する。
Last Electroが「りんご音楽祭」に出演。
Charaさん × YUKIさん、iriさんのプロデュース制作。
KEN THE 390さん、福山潤さんと町田市PRアニメーションの楽曲制作。
平井堅さんのリミックス制作。
珍しくテレビ収録が続く。石川、新潟、関ジャム。
J-WAVE収録。FM802に電話出演。
児玉奈央さんと制作した「瀬戸際のマーマレード」「SUIMENKA Destiny」のミックス作業。
エルメスのラジオ番組に出演。

 

10月

「DT pt.2」の続編のデモ制作。タイトルは「DT pt.3 (Twilight Beat)」。
「brandnewday」のデモを制作。Rob Araujoに参加してもらうアイデアをレーベルスタッフと話す。
「You and I」の制作を開始。
Ovallのリミックス制作。
結城の結い市に出演。ベースの森川君が遅刻。
台湾で初ライブ。
Last Electroの大阪初ライブ。
Charaさん × YUKIさんのレコーディング。

 

11月

RobとインスタのDMでやり取りを開始。
「You and I」のデモが完成。この時点のタイトルは「Traditional Love Song」。
「On My Way Home」制作。ほぼ完成に近いミックス。
Charlie Limからレーベルに連絡が来る。きっかけはプレイリストだった。
Charlie Limのリミックス制作。
渋谷にてorigami SAI。翌日は代官山でLast Electro。
Last Electroのミニアルバム「closer」のマスタリングが完了。
福岡の「BAYCREW’S FESTIVAL」、大阪の「GROOVY ROOMS」に出演。
SonosとDo It Theater企画のイベントホストとして、自ら選んだ映画「ツインピークス ローラパーマー最期の七日間」をお客さんと一緒に鑑賞。対談相手は柳樂光隆さん。
JUJUさん、iriさんのプロデュース制作。
青森、熊本でライブ。2度目の韓国ライブ。
Charaさん × YUKIさんのミックスダウンに立ち会う。
関ジャムの収録。
FRED PERRYのイベントで長谷川白紙さんとツーマン。

 

12月

スタッフの意見をふまえ「DT pt.3」を何度か修正するが上手くいかず、もう一度すべて作り直すことに。
Robのピアノソロが入り「brandnewday」がひとまず完成。のちにアレンジと歌詞を修正することになる。3テイクほど送られてきたピアノソロを選び繋いで編集。フレーズはRobっぽいが、構成はKan Sanoっぽいソロに仕上がる。
「Question」のデモを制作。この時点ではCharlie Limに歌ってもらう予定だった。
あるシンガーを想定してデモを制作。これが後に Charlieとの「Momentum」になる。
「She’s Gone」を制作。
大分、福岡でライブ。
新宿で笹川美和さんとノンマイクのツーマンライブ。
Last Electroの東京、広島、福山ツアー。
NAOTの取材でLicaxxxさんと対談。
DedachiKentaさんのリミックス制作。
Uruさんのプロデュース制作。
iriさんのボーカルレコーディングに立ち会う。
日本橋で「音とごはんとKan Sanoと。」開催。
児玉奈央さんのライブにゲスト出演。
「瀬戸際のマーマレード」リリース。

 

2020年
1月

年始に金沢のオヨヨ書林でピアノライブ。
DedachiKentaさんの東京、大阪ツアーにゲスト参加。
正月明けにShin Sakiuraさんと「ほんとは」を制作。
「On My Way Home」のミックスを終え、アルバムに先行して配信することが決定。マスタリングエンジニアは藤城くん。ジャケットは山田さんが手掛ける。
年末から何度も細かい修正を繰り返した「DT pt.3」のアレンジが固まる。
「Momentum」のインストデモをCharlieに渡す。
「POPPIN」(のちの「Flavor」)と「Good Luck」のデモを制作。
歌モノが増えてきたのでバランスを取るためインスト曲をもう一曲作ることに。月末に「Since I Lost You」を制作。アルバムの最後を想定。
Last Electroのミニアルバム「closer」リリース。
宇多丸さんの「アフター6ジャンクション」などいくつかのラジオ番組に出演。
Uruさんのミックスダウンに立ち会う。
絢香さん、KEN THE 390さんのプロデュース制作。
絢香さんのボーカルレコーディングに立ち会う。
映画「とんかつDJアゲ太郎」の音楽制作開始。
「瀬戸際のマーマレード」のMV撮影。
カルロスゴーンが国外逃亡。
アメリカとイランの緊張が高まる。

 

2月

「On My Way Home」のジャケットが完成。
2/26に配信リリースが決定。偶然にもNujabesの命日。
Charlieから「Momentum」のボーカルとギターのデータが届く。
「POPPIN」と「Good Luck」のボーカルを録り終える。
2月末に月見ル君想フ主催のイベントに出演。久々にCharaさんと共演。SUN RAIとパラシュートセッションで共演。コロナ自粛前最後のライブになる。
絢香さんのボーカルレコーディングに立ち会う。
代官山UNITにてLast Electroのリリースワンマン。
RYUTistのプロデュース制作。新潟に行きボーカルレコーディングに立ち会う。
長谷川健一さん、児玉奈央さんのライブを観に行く。
SchickのCM楽曲制作。
プロデュースした京都のホテルTHE SCREENの客室がようやく完成。

 

3月

「Good Luck」と「She’s Gone」のミックス作業。
3/28に予定していた自主イベント「counterpoint」が延期に。
月末に緊急事態宣言が発令。
Keishi Tanakaさん、小西真奈美さんのプロデュース制作。
Kさんのリミックス制作。
文化放送シャングリラのジングル制作。
児玉奈央さんと「コーヒー・シェイク」を制作。
「ほんとは」リリース。
origami Home Sessions 開始。

 

4月

「DT pt.3」のミックスを終え、配信リリースが決定。
ルパン三世のリミックス制作。
Shin Sakiuraさんの配信ライブに参加。「ほんとは」を初めて一緒に披露する。
中島美嘉さん、KEN THE 390さんのプロデュース制作。
オンラインフェス「BLOCK.FESTIVAL」に出演。自宅から生配信するが接続が安定せず大変だった。
インスタのストーリーズの更新が増える。
児玉奈央さんと「アイノウ」制作。
星野源さんが公開した「うちで踊ろう」に参加。

 

5月

「Susanna」全曲の細かい修正やボーカルの録り直し作業を始める。「POPPIN」は歌詞をすべて書き直すことに。Aメロのメロディを変える。Susanna Majuriさんの作品「Mirror」から新しいイメージを膨らませる。トラックを大幅に修正しタイトルを「Flavor」に変更。制作中にSusannaさんが3月に亡くなっていたことを知る。
「brandnewday」の歌詞を修正、ボーカルを録り直す。
某アーティストのリミックス制作。
いくつかのラジオにリモート収録や電話で出演。
金沢のFAVOのオンラインマーケットに自宅から配信ライブで出演。
「コーヒー・シェイク」と「アイノウ」のミックスを終える。マスタリングは藤城くん。
テラスハウスに出演していた木村花さんが亡くなる。

 

6月

引き続き全曲の細かいミックス作業。何曲かのボーカルを録り直す。
Ginza Sony Parkのインスタライブに出演。
スペインのオンラインフェス、スピンコースターのオンラインフェスに出演。
NegiccoのNao☆さんの鍵盤レコーディング。
「晴れたら空に豆まいて」にて配信ワンマン。冒頭が配信されておらず本番後ショックを受ける。
翌週は児玉奈央さんと出演。
小西真奈美さんのプロデュース制作。
いくつかのラジオ番組に出演。
ブルーノート・リイマジンドに収録されるDonald Byrdのカバー「Think Twice」の制作を開始。

 

7月

アルバムリリースに向けてスタッフとミーティング。
アルバムタイトルは「Susanna」に決定。
Charlie Limと作った曲のタイトルが「Momentum」に決定。
アルバムジャケットのイラストをLina Ichimiyaさんに依頼。
大阪のファッションブランドantiquaから依頼を受け、「Ash Brown」を制作。アルバムに収録することを決める。
アルバムのリード曲が「Good Luck」に決定。
3人目の祖母(父方の祖母の姉)が亡くなる。
いきものがかりの水野さんとZOOMで対談。
いくつかのラジオ番組に出演。
「Think Twice」が完成。
eillさんのプロデュース制作。
下北沢のleteにて、1日9名限定で3日間のピアノライブを行う。
Pearl Centerとのコラボ制作。
とあるCM楽曲の制作。
「コーヒー・シェイク」リリース。

 

8月

アルバムの曲順が決定、全曲のミックスが完了。
「You and I」のタイトルがまだ決まらず、この時点では「Come Back To Me」。
下旬頃にジャケットが完成。
レーベルスタッフとディストリビューターのULTRA-VYBEがミーティング。CDの限定盤としてソロピアノアルバムの制作が決定。LPのリリースも決定。
オンラインの「BLOCK.FESTIVAL」に出演。
ひたちなかの「DRIVE-IN LIVE THEATER」に出演。
事前収録の配信ライブ。
Last Electroの配信ライブ。
児玉奈央さんと「コーヒー・シェイク」のMV撮影。

 

9月

「You and I」のタイトルがようやく決定。
origamiのbig turtle STUDIOSにて新しいアー写を撮影。カメラは山田さん。ヘアメイクは「瀬戸際のマーマレード」や「コーヒー・シェイク」の撮影でもお世話になったAzumiさん。「Ash Brown」の歌詞に登場するantiquaの柔らかいセットアップを着る。
CDのパッケージデザインを進める。中に載せる自宅スタジオの写真を自分で撮影。歌詞やクレジットのチェック。
藤城くんとやり取りを進め全曲のマスタリングが終わる。
「写し鏡のソロピアノ」の全曲の曲名が決定。3日かけて即興演奏を録音。ピアノの上にSusanna Majuriの写真集「Sense of Water」を開いて置いておく。1日目のテイクを多めに使うことになる。2週間ほどのミックス作業を終え月末に完成。
関ジャム収録。赤い公園の津野米咲さんと最初で最後の共演になった。
eillさんのミックスダウンに立ち会う。エンジニアは「C’est la vie」をミックスした奥田泰次さん。
プロデュースした京都のホテルTHE SCREENにて2日間のライブ。
松重豊さんと朗読とピアノのセッション収録。
SKY-HIさんと制作開始。
福井の東尋坊にてライブ。今年初の飛行機。
新宿のISETANで関口シンゴとライブ。
7年8ヶ月の安倍政権が終わる。

 

10月

藤城くんが「写し鏡のソロピアノ」のマスタリングを終える。
東洋化成のカッティングエンジニアからLPのテイスト盤が届く。少し修正をお願いする。
「Susanna」のライナーノーツに収録するためのインタビュー取材。origamiのbig turtle STUDIOSにて柳樂光隆さんと対談。
ブルーノートのコンピレーションに参加。Donald 「Think Twice」をDecca Recordsからリリース。
WWW Xにて配信ワンマン。
「Susanna」の情報解禁。
広島のテレビ番組の収録でShin Sakiuraさん、柴田聡子さんと対談。
「YABITO FESTIVAL」に出演。
某アーティストのプロデュース制作開始。
kiki vivi lilyのプロデュース制作。
金沢の21世紀美術館にて2日間のライブ(10/31、11/1)
SKY-HIさんとの制作完了。
KORGのシンセサイザーNAUTILUSのためのデモトラックを制作。

 

11月

11/25(水)「Susanna」リリース。

https://kansano.lnk.to/Susanna

 

 

 

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執筆者プロフィール

Kan Sano

石川県金沢市生まれ。キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー 。バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ジャイルス・ピーターソン主催 World Wide Festival(フランス)など世界中の大型フェスに出演。 2019年アルバム『Ghost Notes』をリリース。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」への出演でも注目を集めている。

HP:Kan Sano公式
インスタグラム:@k.an.s.an.o
ツイッター:@kansano
フェイスブック:@kansanomusic

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