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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第28回:正月の金沢にて

Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】
新世代のトラックメーカーとして注目を集める金沢市出身アーティストKan Sanoの音楽的ライフをちょっと覗き見。

 

久しぶりに地元の金沢でのんびり過ごしている。
金沢には実家があり、実家には音楽機材が何もない。そのせいなのか、金沢にいると仕事脳が落ち着いて休みモードになってしまう。念のため東京からMacBookは持ってきているが、まったく使っていない。

 

金沢にいる間にラジオの出演オファーがあり、急遽実家からリモートで参加し収録させて頂いた。実家と東京のラジオ局がZOOMで繋がるのはとても不思議な感覚だったし、いつも休みモードで過ごしている実家で有名人の坂本美雨さんと真剣に音楽の話をするのはなんとなく恥ずかしかった。

休みモードとはいえ、昨年からアルバム制作が進行中なので、頭の片隅には作りかけの曲たちのことが常にある。特に歌詞については毎日考えている気がする。年末の時点で歌詞を仕上げなければいけない曲が二曲あり、そのうちの一曲は大晦日までになんとか仕上げることができた。もう一曲は結局金沢では何も書けずに正月が終わりそうだ。

 

新年初の買い物はやはりレコードだった。
金沢のレコードショップ「エスタシオレコーズ」に行って何枚かLPを買ったが、すでに持っているジョージシアリングの愛聴盤が安く売っていたので、東京でいつもお世話になっている友人へのプレゼントにと思い買ってみた。普段レコードは自分のためだけに買っているが、たまには人のために選んで買うのもいいものだなと思った。その人のことを考えながら物を選んでいると、優しい気持ちになれる。

 

金沢には他にも「エブリデイレコーズ」というレコードショップがあり、ここの店長は昔からの顔馴染みだ。ボーカルとピアノのデュオのLPを探していたので、お薦めを教えてもらい試聴してみたらとても良かったので迷わず購入した。人に頼ってみるのもいいものだなと思った。

 

金沢にはもう一店「レコードジャングル」という老舗のレコードショップがある。実はまだ留学前の10代の頃、ここでアルバイトをしていたことがある。それ以来マスターに会うのはなんとなく恥ずかしくなってしまい、最近はあまり行っていなかったのだが、勇気を出して久しぶりに行ってみたらとてもあたたかく迎えてくれて話が弾んだ。ずっと探していたエラフィッツジェラルド&ジョーパスのLPも思いがけず買えた。勇気を出して人に会ってみるのもいいものだなと思った。

 

今年もよろしくお願いします。

 

 

 

◯Kan Sanoの音楽的ライフコラム【観ずる日々】

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執筆者プロフィール

Kan Sano

石川県金沢市生まれ。キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー 。バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ジャイルス・ピーターソン主催 World Wide Festival(フランス)など世界中の大型フェスに出演。 2019年アルバム『Ghost Notes』をリリース。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」への出演でも注目を集めている。

HP:Kan Sano公式
インスタグラム:@k.an.s.an.o
ツイッター:@kansano
フェイスブック:@kansanomusic

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