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Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第37回:ソロとバンド

Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】
新世代のトラックメーカーとして注目を集める金沢市出身アーティストKan Sanoの音楽的ライフをちょっと覗き見。

 

ひとりで演奏するソロライブと、バンド編成のライブでは心の持ちようというか、メンタルのモードがだいぶ違う。それぞれに違う楽しみ方、面白さがあるが、僕のメンタルが安定するのは断然バンド編成だ。バンドメンバーがいるとそれだけでリラックスできる。

 

8月からソロライブが続いていたので、先月久々にバンドで演奏したらあまりの違いにびっくりした。バンドで音を鳴らすだけで気分が上がる。心がほぐれる。自分の後ろにバンドメンバーがいるという安心感。一緒に演奏する仲間がいるって最高だなと感動してしまった。

 

先月は、横浜のビルボードにバンド編成で出演したが、ビルボードのステージはかなり横長に広いので、メンバー間の距離が普段よりも離れた立ち位置になりちょっと寂しかった。終演後メンバーと話をしていたらみんなも心細かったようだ。

 

その一週間後、長野の「りんご音楽祭」に出演した時はいつも通りの近い距離感で、バンドメンバー全員の音を間近で浴びることができた。一曲目を演奏し始めた瞬間から明らかにバンドの一体感が違っていた。この日は本番直前まで気持ちが集中できなくて、ちゃんと演奏できるか不安だったが、メンバーのプレイを聞いていたらどんどん気持ちが上がって元気になり、本番はいつも通りパフォーマンスに集中することができた。メンバーにかなり助けられた。バンドに背中を支えられているような感覚。バンドで演奏する時は物理的な距離が大事なのだと改めて思った。

 

 

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同じ理由で、僕はソロの時もバンドの時もなるべく客席に近いステージ前方にキーボードをセッティングするようにしている。できるだけ近くでオーディエンスを感じたいし、感じ合いたいから。コロナ禍ではソーシャルディスタンスの問題があり、ステージ前方にセッティングできない場合もあるが、そういう時は許可されているギリギリ最前のラインにセッティングしている。

 

僕のようにステージ最前にセッティングしたがるアーティストは珍しいのかもしれない。イベントによっては音響スタッフや照明スタッフに嫌がられることもある。結構ある。

僕にとってライブのセッティングはいつも小さな戦いだ。

 

「りんご音楽祭」の後、地元金沢のイベントに出演した。地元でのライブはほぼ3年ぶり。コロナ禍で金沢でのライブは何度も中止になっていたので、ようやく実現できた念願のライブだった。久々の地元はいつもと変わらない地元だったが、客席に懐かしい顔ぶれはほとんど見当たらず、月日の経過を実感した。

 

◯Kan Sanoの音楽的ライフコラム【観ずる日々】
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執筆者プロフィール

Kan Sano
石川県金沢市生まれ。キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー 。バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ジャイルス・ピーターソン主催 World Wide Festival(フランス)など世界中の大型フェスに出演。 2019年アルバム『Ghost Notes』をリリース。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」への出演でも注目を集めている。

HP:Kan Sano公式
インスタグラム:@k.an.s.an.o
ツイッター:@kansano
フェイスブック:@kansanomusic

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