
Kan Sanoの音楽的ライフ【観ずる日々】第39回:断捨離、缶バッジ、コラージュ
新世代のトラックメーカーとして注目を集める金沢市出身アーティストKan Sanoの音楽的ライフをちょっと覗き見。
久々に自宅スタジオの音楽機材を断捨離した。とにかく私物を減らしたい、物を捨てたい欲に駆られている。
部屋のスペースの大部分を占めていた大きめのシンセサイザーとキーボードスタンドを友人にあげた。年々機材を集めることに興味が無くなっている気がする。その一方でレコードと衣服は日々増え続けている。プロのミュージシャンとしてどうかと思うが仕方ない。
物を減らしたいと思いながら、物を集めたいという気持ちもやっぱり常にある。収集癖は一生続きそうだ。
最近は缶バッジを集めることに密かな興味を持ち始めている。安いし場所を取らなくて手軽だし、時にはライブ衣装のコーデにも役に立つ。今年からツアー先や旅先で少しずつ買い集めている。レコードもそうだが、旅先で買うとその街の思い出や記憶と結びついて残しておけるのがいい。
以前からコラージュを作ることに興味があったので、スケッチブックと古本雑誌を数冊買い、手始めにいくつか作ってみた。アプリを使ったデジタルのコラージュは10年近く前にハマったことがあるが、コラージュはアナログの方が断然楽しいということがよく分かった。
雑誌をめくり好きな写真を探しながら、ハサミで切ったり、のりで貼ったりする一連の行為が楽しいし、アイデアをすぐに試して形にできるのもいい。物作りする脳みその手軽なエクササイズになっている感じがする。と言いつつも、こういう趣味はいつも三日坊主で終わってしまいがちなので、せめて来月のコラムまでは続けたいし、できればスケッチブック一冊は使い切りたい。
◯Kan Sanoの音楽的ライフコラム【観ずる日々】
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執筆者プロフィール
Kan Sano
石川県金沢市生まれ。キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー 。バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ジャイルス・ピーターソン主催 World Wide Festival(フランス)など世界中の大型フェスに出演。 2019年アルバム『Ghost Notes』をリリース。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」への出演でも注目を集めている。