猿でも出来るマウンティング講座|裕子の艶言葉 #52
ちょっと悩みごとがあったり愚痴ったりすると、「アフリカの子供たちは」とか「もっと大変な人もいる」などと言われるのが昔から好きではありませんでした。
アフリカの子供たちと友だちでは無いから本当の声を聞いたことは無いし、もっと大変な人の気持ちなんてわかりっこない。自分の気持ちしか知り得ないし、他人の気持ちは想像することしかできない、と思って生きてきているので、自分より可哀想な人と比べて、自分の幸せ度数を確認することへの抵抗があったのです。
不幸な人との比較でしか自分の幸せを確認できない人は、気が付いたら相手が自分よりもお給料もらっていたり、自分よりも幸せそうな恋をしていたりすると、ムカッとくる様子がうかがえます。なので、相手への直接的な言葉や態度、もしくは陰口を言うことによりマウンティングを取りはじめます。
「あの人はあんなにお給料貰っているけど、裏で汚い事をしている」
「あの子はキレイに見えるけども整形しまくっているよ」などなどなどなど。
猿の実験にて。ガラス越しの猿2匹に対して、それぞれ同じタスクをこなしたご褒美にキュウリを差し出します。猿はそれぞれに美味しくキュウリを食べます。
しかし、何度目かのタスクの後、片方の猿には同じくキュウリを差し出したのに対し、もう片方の猿にはブドウを差し出したのです。そうすると、キュウリを差し出された猿は怒りを露わに。不平等だと訴えているのです。人間でなくとも、本能的にマウンティングや嫉妬を感じると言う実験です。
猿も人間も劣等感が強く防衛本能が強い人ほど、嫉妬深くてマウンティングを取りたがります。弱い犬ほどよく吠える、とはよく言ったものです。
ただし、我々は人間として産まれてきております。他人に憧れてマネをしてみたりしたとしても、他人の不幸を見つけて安心しない。そんな自分を見つけたら、以下のことを思い出して下さい。
比べても良いのは過去の自分だけ。
期待して良いのは、他人ではなく、未来の自分だけ。
さて。当方ただいま久しぶりのバカンスにてヨーロッパ旅行中。皆様、羨ましがったとしてもあたしの不幸を見つけて喜ばないでくださいませね♡
艶小噺
というわけで「ソムリエとしてのワインのお勉強」と言う名目でバカンス中のあたしです。
ヨーロッパの魔法の街と呼ばれ、街自体が世界遺産に登録されている世界で最も古い街、チェコのプラハ。ずっと憧れていた街を訪れて、夢のような時間を過ごすことができました。
そしてチェコのビール消費量は世界一。どこでビールを飲んでも、旨い!うまい!UMAI!
さらに景色はどこを切り取っても最高に美しい!おとぎの国プラハ!
浦沢直樹先生の普及の名作「MONSTER」の舞台にもなっているプラハ。どこかにヨハンが居るのでは…とドキドキしながらの街の探索は、もう、異世界転生レベルで興奮いたしました。