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嫉妬の正体|裕子の艶言葉 #62

酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。

 

「ゆうこは妬まれやすいし、嫉妬される対象だね」と言われた事があります。

 

「え?!」と声が出るほどに本人は心からビックリ。年齢や性別問わずに人と仲良くなれる、目立つ割には敵を作らないタイプだと思って生きてきていたので他人から見る自分の姿の一面が新鮮でした。

 

基本的に、あたしは他人に嫉妬しません。基本的に、誰かを羨ましいとか誰かになりたくて妬ましい、はありません。自分を愛しているし、なんなら生まれ変わるとしたら、もう少しだけ器用で強い自分として生まれ変わりたいなぁと思うほどに。

 

そもそもなぜ人は妬むのか。なぜ、嫉妬するのか。

 

「嫉妬した時点で相手に負けているよ」と常々言っておりましたが、どうやら「嫉妬できる」と言う事は、その人にもその同じ事を成し遂げるポテンシャルがあると言う事。だって、身長150センチの花屋に勤める女性が、巨大な力士に嫉妬するなんて事は考えにくいですよね。しかし隣の、自分のお店より少しだけ売り上げの良い花屋さんに勤める女性には嫉妬するかもしれませんね。

 

それはなぜかと言うと、力士と花屋さんは全く別の世界だけども、花屋さんと花屋さんは「同じ土俵」だから。似ているし近いのに、何故こちらの方が売り上げが少ないのか…。もしかすると自分がそのポジションに居たかもしれない…。もしかすると何か悪い事をして売り上げを伸ばしているのでは…?と、なんなら嫉妬が悪意になっていきます。人の噂話ばかりをしたり、悪い話を広める人は嫉妬深くて自分に満足していない人だと知っておきましょう。

 

しかし、同じ土俵と言う事はその人にも同じ未来が見えていると言う事。売り上げを伸ばしたい!お客様に来て欲しい!それには何が足りないのか、何をすれば喜んでもらえるのか、花を活き活きとさせるにはどうしたら良いだろうか…。と、自分とキチンと向き合い、思考を巡らせ、行動を起こす。意思と思考と行動が一致した時に、その想像した未来が現実のモノになります。

 

これはもちろん、お花屋さんだけでは無く、すべてに通じる事。他の仕事でも、恋愛も同じ。こたつでボリボリお菓子食べながらスマホをいじって「痩せたい〜!どうやったら痩せるだろ〜、どうやったら浜辺美波になれるだろう〜」と言っていても痩せません。痩せた自分が想像出来て、お菓子を食べる手をとめ、体重計に乗り、自分で料理して、自分の足で歩き出した人だけが、痩せる事が出来ます。

 

「営業成績伸ばしたいな〜!同期のあいつは上司に媚びて成績伸ばしてずるいな〜」と言いながら、毎晩居酒屋で現実逃避をし、愚痴りながら酒を浴びていても成績は伸びません。成績が伸びた自分が想像出来て、酒を飲むなら人と出会える社交場へ足を運び、お客様に喜んでもらえる技術や知識を学ぶ人だけが、成績を伸ばす事が出来ます。

 

なりたい自分を叶える、唯一の方法です。

 

そんなあたしは、目立つ自覚はあるので「出る杭は、打たれなくなるまで出てやろう」が心の格言のひとつ。あたしに嫉妬する人がいるとしたらまず、嫉妬している時点で負けていますよ。そして、嫉妬する時点であなたにも同じ能力があると言う事を知ってくださいませ。

 

意思と思考と行動を一致させて、ぜひ、理想の人生の1ページを開いてくださいませね。

 

 

艶小噺

木倉町「Sankaku」がオープンして1ヶ月ちょっと。瞬きの如く日々が過ぎ去りますが、おかげさまで毎日楽しくお仕事させていただいております。ご来店いただけている皆様に心から感謝を申し上げます。

 

元ベテランホステス2人がおばんざいとワインを提供するという、ありそうで無かった形態のお店。これからも皆様と一緒に成長していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いしますね。

 

 

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