オフィシャル香辛料ダンディズム|MOcA Diary カレーってからいですか #09
金沢・石引商店街のカレーマスター・モカさんが、カレーを仕込むかたわらでお送りするエンタメ系ゆるコラム。今回のテーマはこれからの季節にぴったりな「香辛料」です!
石川県のホットな最新情報をお知らせする「ボンノ」の連載で1ヶ月前の話を書くのは申し訳ないですが、毎年6月15日は「生姜の日」。ふりかけやお茶漬け海苔でお馴染み「永谷園」が、2009年に日本記念日協会に登録・制定しました。
なぜ6月15日かというと、金沢市にある「日本で唯一香辛料の神様をお祀りする神社」である『波自加弥神社 / 波自加彌神社(はじかみじんじゃ)』のお祭り「はじかみ大祭」(通称・しょうが祭り)が開催される日であるからです。
「はじかみ(薑・椒)」っていうのは、昔々は生姜や山椒など「歯で噛んで辛いもの」全般を「はじかみ」と呼んでいたそうですが、今は焼き魚によく添えられる紅白のスティック状の葉生姜が「はじかみ」と呼ばれています。
「波自加彌神社」は、養老2年(西暦718年)に創建。干ばつにより神にお供えする物がなく、日照り続きでも自生していた生姜をお供えしたことが「はじかみ大祭」の起源となり、江戸時代には北陸地方(加賀・越中・能登)の料理店主は全員が波自加彌神社にお参りしていたといいます。また、生姜の薬としての効能から「医薬の神」としても讃えられお医者さんもお参りしたとか。
現在でも、6月15日は永谷園、桃屋、ハウス食品、エスビー食品、JAなどなど香辛料を取り扱っている食品企業、また製菓や化粧品や漢方薬などあらゆる香辛料関係者が「はじかみ大祭」に商品を奉献してお参りに訪れます。僕が経営するJO-HOUSEも、9年前から毎年「はじかみ大祭」に参加してジャワカレーを奉献していますが、企業じゃなくて個人経営のカレーを納めているのは当時JO-HOUSEが初だったみたいで喜んでいただけました。
カレーは香辛料の神様に捧げてから神主さんが持ち帰って美味しくいただいてるそうです。江戸時代みたいに北陸のカレー店主は集合!
きっかけとなったのは「波自加彌神社の神主はJO-HOUSEのカレーが好き」という情報をキャッチしたから。調べてみたら神主のブログにもJO-HOUSEのカレーが頻繁に登場しています。香辛料の神様に仕えている方がJO-HOUSEカレーを!これはスパイスの神公認・オフィシャル香辛料ダンディズム。といってもいいでしょう。
(はじかみ神主のぶろぐ・2010年05月14日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2011年06月14日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2011年06月17日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2012年04月13日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2013年03月26日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2013年07月07日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2015年06月21日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2015年11月03日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2019年01月22日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2019年06月24日)
(はじかみ神主のぶろぐ・2019年10月30日)
「はじかみ大祭」は何曜日だろうが6月15日の13:00頃スタートですが、来年の6月15日は日曜日(父の日)!これはみんな行くしかないですね!カレーを作るのや食べるのが好きな人、辛いの好きな人、好きになりたい人も今のうちにスケジュール帳にチェックを入れとこう!そして御神前にてお清めされた特製「しょうが湯」の振る舞いをいただいて、香辛料の神様に無病息災・商売繁盛・料理上達を祈念してもらいましょう。