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お化けのモウヒトツの正体|裕子の艶言葉 #70

酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。

 

友達と心霊スポットばっか行っていた娘。

 

「そんな所に遊びで行くなよ〜」と何度も忠告していたけれどもさすが10代。我々の忠告も虚しく自分達の若い頃がそうだった様に、好奇心のままに心霊スポット巡りで日々はしゃいでいたそうな。

 

そんなある日「ママ助けて‼友達がお化けに取り憑かれた‼」と大騒ぎ。世の中のほとんどのことは眼に見えていないので、もちろん俗に言う「お化け」も「宇宙人」も存在して当たり前だと思っております。ただし、それらは良い物、悪い物と言うカテゴリー分けは無いのかな、と。

 

人間にとって「良い」「悪い」と言う勝手な天秤なだけであり、全てはどちらも必要で、ちょうど良いバランスが要。その上で、基本的におばけと呼ばれるモノも、人間にとって悪さする虫も体調崩す菌も、水が流れてなくて風が通っていない日陰に溜まります。逆に水が循環して風が通り抜けて自然の活動がなされている場所は気持ち良いものです。

 

あたしはよく人間の肉体を地球だと想像します。

 

適度に身体を動かして野菜をしっかりとって水分を循環させないと病気になったり悪い菌が繁殖します。もちろんそんな場所(肉体)には悪さする虫も菌もお化けと呼ばれるモノも寄ってくるでしょう。それは押入れにしまいっぱなしでカビが生えてしまう物も同じく。物も環境も肉体も、殺菌効果最強のお日様に当たって、水を循環させて、風通し良くしてあげていればおばけも悪い菌や虫やカビも寄ってきにくい。

 

そもそも、長い地球の歴史ではどこもかしこも人が亡くなっているし、ある意味全て事故物件の心霊スポットと呼んでも良いかもしれません(もちろんその中でも特別な場所はある事でしょう)。それらを寄せ付けるのか、はねつけるかは、本人のコンディション次第の場合も大きいと思っております。お化けに取り憑かれたと言うそのお友達はもしかすると心身のコンディション悪かったのかもしれません。

 

さらにモウヒトツ。なんと、脳の仕組みでおばけの様な物が見える事があるんです。あたし自身の話ですが、幼少期からまぁまあ大人になるまで自分にしか見えていない幻覚が見えておりました。 寝ようとすると天井がグングン近づいてきたり、体がどこかへ浮いて移動したり、目の前の物がいきなり近づいたり遠のいたり。自室で寝ていると知らない人や知ってる人が部屋に居たりなんて日常茶飯事。(※もちろん全てシラフです)

 

今思えば不思議ですが、その当時はそれは当たり前。みんな同じ体験をしていると思い込んでおりました。そしてどうやらそれはアメリカでの研究で、断層からの微弱な電磁波の些細な影響を受ける人に共通して発生する脳の作用だと言うことが判明。その当時の我が家は石川県の大きな断層の真上。さらには「不思議の国のアリス症候群」と言う症状名もあり、それにも全くもってピッタリと当てはまっていたのです。

 

世の中ではそんな「おばけ」「心霊現象」「霊感」と呼ばれる物は、そうした脳の作用の場合もたくさんあります。もちろん本人にしか分からない(見えない)世界の事なので、本人の訴えしか真実では無くこちらには全く分かりません。ただいずれにせよ、何かが取り憑いた様なことだったり、悪い菌が繁殖していると感じることがあるのであれば、自分の肉体を地球や大地だととらえ、力強く大地を耕すべく生活や心のコンディションを整えることを提唱しております。

 

犬や猫は寒くなるとお日様の当たる所へ移動します。動物は危険な場所からは自然と遠ざかります。人間にも少なからずそう言う動物としての本能が備わっております。よく怪我をする時も、自分らしく無い状態の場合が多いです。怪我が多くなる時は不必要な動きが多く、大きな警告のひとつです。

 

そんな本能に気が付かない場合は、一緒に過ごす人や場所をもう一度改めて見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

艶小噺

「一生モノの土鍋を」と唱えておりましたら、ビンゴ!何度かお皿を購入していたお店にて「冬の土鍋展」が開催。気になっていた土鍋がピンポイントで展示されており、じっくりと手に取り、離れては眺め、他の土鍋にも心惹かれつつ、やっぱり忘れられず、元に戻る。

 

「これ、ください」

 

インターネットでの買い物が多くなる中、実際に見て触れて、感じるお買い物に心が躍りました。土の良さを肌で感じながらの土鍋生活、始まります。

 

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