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お金が無くて不安?お金が無くても安心?|裕子の艶言葉 #73
酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。
派手に遊んでいる印象らしくそうは見られないのですが、あたし自身まぁまあお金に苦労する人生でした。しかし、本当にビックリするようなラッキーの連続で、お金に関しては人に助けてもらえたり、その時に必要なピッタリの金額が舞い込んでくるという、不思議な事が多々ありました。
そのおかげで毎回「どうやら自分は何とは言えない不思議な力や、周りの皆様に生かされてるなぁ〜」と深い感謝があふれるのです。
ただ、基本的なマインドが「お金の事は何とでもなる。お金で解決出来ない事の方が辛くて怖い」だったので、健康な身体があって働ける限りは生きていけると思ってきました。お金の面で苦労してきた中で、その事については深く考えてきました。お金ってなんだろう?なぜお金が必要なのだろう?と。
お金に余裕が無い時は本当に胃がキリキリするし、それが自分が使ったお金では無い理由で(身内の借金の返済やローン等)どんどん減っていくと、何だか凄く損をした気持ちになったり。
そして、逆にお財布に余裕が出来てくると、とってもゆったりと安心。おおらかな気持ちになり、みんなにプレゼントしたくなっちゃう。旅行へ行こう‼と夢が膨らんだり、娘に何か美味しいものを食べさせてやりたいなぁと、喜ぶ顔を想像してワクワクする。
そんな風にあたしを含む皆さんを一喜一憂させてきた、お金。
お金が叶えてくれるモノって、なんだろう。
お金があるとまず、住む家の心配が無くなる、ご飯がちゃんと食べられる。次のステップは、ちょっと良いおうちに住める、美味しいご飯を選択出来る、更には好きな洋服を買える、旅行に行ける…。
どうやらそれらは全て「安心」と言うモノを買っているのかもしれない。「無い!」に囚われると、どんなにお金があっても不安。1,000万円の貯金がある人は、800万円になったら「お金が無い」と思うそうな。でも、まわりからしたら「そんなにもたくさん貯金あるのに!」と思いますよね。
たぶん100万円の貯金がある人が80万円になっても「お金が無くなった!」と思うんでしょうね。貯金がゼロの人からしたら「貯金自体できているでは無いか」と思うでしょう。
「お金が無い」と思う時、きっと、何かしら不安の種がどこかにあるかと思います。それは例えば、ブランド品で着飾りたいのにお金が無い=自分に自信が無いという不安だったり、もっと大きなお屋敷で生活がしたいのにお金が無い=誰かと比べている不安、だったり…
もっと生活が豊かになる為に稼げる選択肢が目の前にあるのに「今の状況を変えてはいけない」と言う思い込みの不安だったり。思い込みのパワーは凄いです。先の行動への、とても強いブロックとなります。
「お金が無い無い」と思っている方は、まずは不安の種を探してみませんか?もしかすると何か強い思い込みの場合もあるのかもしれません。
あたしの場合の思い込みは「自分が働いて借金を返済する‼」と言う、中学生の時に叫んだ自分の言葉とその瞬間の意思に縛られて、大人になってからも自分のこと以外でどんどんお金が無くなっていきました。今はそれらを断ち切った事により、ほんの少しだけ良いお醤油や少しだけリッチなお塩を買えるようになりました。
お金は錬金術であり、魔法。別に錬金術も魔法も無くても良いけど、使えると便利。そしてその便利は、本当に必要な分がその人に届く様になっている気がします。
魔法を使うにはMP(マジックポイント)が満タンでないといけませんよね。いつでも魔法が使えるようにしておきたいものです。MPの最大値がアップする為にはレベルアップが必要。自分の好きな事や出来る範囲で、周りの人が笑顔になって喜ぶことをすると、最大値がアップすると思います。
艶小噺
1月25日にSankakuは1周年を迎えました。
あっという間の1年。
そんな1周年の最中に、とても悲しいお別れが続きました。
自分の残りの人生を豊かにするには何が必要だろう…そんな事をより深く考えました。
今、出会えている皆様にありがとうの気持ちで常に接していきたいと思います。
2年目のSankakuも、どうぞよろしくお願いします。