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心の淋しさとお口の関係|裕子の艶言葉 #75

酒が入れば心も開く。金沢屈指の名門クラブに在籍し、現在は木倉町でワインバーを経営する裕子さんの酸いも甘いも知り尽くした人生談義。酒席で老若男女の心の声に耳を傾けてきた夜の蝶ならではの言葉は、まるで美酒のごとく身体の奥まで沁みわたります。

 

アイスを食べて満足しない。だから次はポテトチップスを食べる。ひとりの人とセクシャルな営みをする。満足しない。だから別の人とする。

 

それらは全く違うことの様に見えますが、実はものすごく近い関係にあります。

 

自分にとって必要な栄養で満ち足りていれば「もっと食べたい」とはならず、得られるのは満足感。自分にとって愛し合うパートナーが居て満ち足りていれば「もっと関係を持ちたい」は無くなり、得られるのは真の愛情や安らぎ。

 

美味しい!と身体や心が思う物を適切な量でキチンと食べれば満足するのと同じく、キチンと愛情の伴った快楽や安心感があれば、お相手はひとりで満足するはず。食事もオヤツもセクシャルな営みも、快楽度合いが少なく真の満足による幸せが足りないからアレもコレも欲しくなるのです。

 

ドーパミン(快楽物質)が深く関係する性欲と口淋しさには、強い結び付きがあります。

 

タバコがやめられない、お酒のペースが速過ぎる、常に何かを食べたがる、ストローや爪を噛む、キスが好き(誰とでも)…。現状に満足出来ずに物足りない気持ちがあると、口淋しさを紛らわすために何かを常に口に運びたくなります(幼少期の淋しさが関係するとも言われますがそれはまた今度)。

 

20代はもちろんの事、30代までのうちは湧き上がるパワーもあるし、まだまだ食にも性にも貪欲。しかし、40代以降のヘルシーでクリーンな生活をしている素敵な方を観察していると、キチンと食欲と性欲をコントロールしております。

 

それは決して「性欲や食欲が失われた」のでは無く、どちらも旺盛でありながら質の良い関係や質の良い食事を選択できる、と言うこと。本来ならば老成を重ねるごとにその様に選択していける様になるべきなのですが、過度なストレスや希薄な人間関係が多くなると、どうしてもそうもいかない事も多いですよね。

 

健康を害するほどの食欲、誰かを傷つけるかもしれない不安定なセクシャルな関係に歯止めが効かないのであれば、まずその根源を見直しましょう。

 

一体何が、そうさせているのでしょうか?
何か無理がかかっていないでしょうか?
何かを我慢し過ぎていないでしょうか?
愛してますか?愛されていますか?
何かの組織に所属していますか?
肌の触れ合いはありますか?

(ペットでもパートナーでもマッサージでもOK)

野菜を季節に合わせた調理方法で食べていますか?
自然に触れ合っていますか?
スマホから離れられるほど没頭出来る趣味はありますか?
何かを育てたり作ったり、生産性のある事はしてますか?

 

我慢し過ぎる仕事、不安が湧き出る人間関係…過度なストレスは、性も食も貪欲になる引き金になり得ます。その引き金を引くと負のループのスタート。欲しい、欲しいの餓鬼への道筋。

 

適度なお酒はリラックス効果もあります。
なんだかクサクサとした気分の方はSankakuにてぜひ、ご一緒しましょうね。

 

艶小噺

雪に怯えていたと思ったら、あっと言う間に桜の季節。

 

自宅の前が桜並木なので毎日お花見で最高のロケーション。

 

また気がつけば暑い暑い、と言いながら浴衣で歩いているんだろうなぁ。

 

エアコン無くても気持ち良く過ごせるこの僅かな季節を楽しみましょうね。

 

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