
収納の“常識”を壊して、片付け上手に!|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #38
目次
掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。
「収納は多いほどいい!」
整理収納を学ぶまでは、そんな風に思っていた整理収納アドバイザーのカネノミホです。
でも、実際に学んで気づいたのは、家が片付くかどうかは“収納量”ではなく「どう使いこなすか」ということ。
「文房具はリビングの引き出し」「タオルは洗面所」「掃除道具は収納棚の奥」…こうした“常識”はいったい誰が決めたのでしょう。
SNSで見たから? テレビで紹介されていたから? 実家がそうしていたから? それとも本で読んだから?とはいえ、その収納方法が本当に家族にとって使いやすいのかは、生活動線やライフスタイルによって変わってきます。
「家族にとってベストな場所はどこか」。その視点で収納を見直してみると、意外な発見があるかもしれません。
① すべての収納場所を疑ってみる
以前の私は「服はクローゼット」「布団は押し入れ」「食器は食器棚」といった王道ルールに従って、置き場所を決めていました。でも、どうしてもうまくいかない。
脱いだ服はソファの上。リモコンは行方不明。「ちゃんと戻してよ!」とイライラして、ようやく気づいたのです。定位置そのものが間違っているのかもしれない、と…。
② 「使う場所=しまう場所」と考えてみる
そこで今までの常識をやめて、「使う場所に置く」を徹底してみたら、暮らしが一気に回り出しました。
- 文房具は子どもが宿題をするダイニングに。
- 洗剤は“ストック棚”にまとめず、キッチン・お風呂・トイレなど使う場所ごとに分散。
そうすることで文房具はわざわざ学習机に戻さなくても済み、片付け率アップ!洗剤も出し入れがラクになり、家族も手伝ってくれるようになりました。
③「収納は隠すもの」という思い込みを捨てる
以前は「片付け=見えないようにしまうこと」だと思っていました。けれど今は、出しっぱなしでもOKなモノがあっていいと考えています。
- コロコロ(粘着クリーナー)はソファ横に
-
よく使うペンはダイニングテーブルに
-
調味料はよく使う塩だけ出しっぱなし
“戻しやすさ”と“取り出しやすさ”を優先したら、多少見えていても気にならないし、暮らしのイライラも減りました。
④ 動線優先で「自然に戻したくなる場所」を
「使ったら元の場所に戻す」が基本ですが、戻らない場合は定位置の見直しがオススメです。
- 子どもの制服はリビングの一角に
- カギは帰宅後すぐの動線上にフックを設置
- 下着やパジャマはクローゼットでなく脱衣室に
ほんの少しの見直しで「なんで戻さないの!?」のストレスが激減!定位置って、家族が「戻せる場所」であることが最優先なんです。
⑤ 家に合わせるのではなく、自分たちに合わせる
「洗剤は洗面所」「文房具は勉強机」と、暮らしの正解を無意識に追いかけがちですが、本当の正解は、その家族にとっての使いやすさです。
収納は“変えない”ものではなく、何度でも“変えていい”もの。
「え、ここに置いていいの?」くらいの気楽さで、収納はどんどんアップデートしていきましょう。
暮らしやライフスタイルが変わる節目こそ、収納を見直すチャンス。固定概念にとらわれず、自由にカスタマイズしてみると、毎日がぐっとラクで心地よくなりますよ。
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