煩悩バンザイ!石川県がもっと
楽しくなるウェブマガジン「ボンノ」

粋な大人は美味い蕎麦屋を知っている!?蕎麦づくしの極上ランチ

ひとくち食べた瞬間にこれは!と感動する蕎麦に出会ったことはありますか?

UFOの町で知られる羽咋市に、ご夫婦で美味しい蕎麦作りに真摯に取り組んでいるそば処があります。

五重の塔で知られる日蓮宗本山金榮山妙成寺(みょうじょうじ)を前にした『そば処浄楽』は、殻つきのそばの実を石臼で挽いた挽きぐるみの蕎麦が味わえるお店です。

挽きぐるみとはなんぞやということで伺うと、そばの実を黒殻のまま余すことなく挽いた粉のこと。粗挽きにしたそば粉で打つ蕎麦は、蕎麦本来の香りと強いコシがあり、ザラリとした歯ざわりが楽しめます。

 

自宅を改装し店舗にした店内。中央には囲炉裏、落ち着いた雰囲気に心が和む。

 

メニュー板がこちら。石臼手挽きそば、おろし、とろろ、ランチと種類は厳選されている。

 

『浄楽』一番の人気ランチは、挽きぐるみの手打ち蕎麦と季節の天ぷらにそば飯、そば豆腐といったそばづくしの料理が味わえる「浄楽ランチ」。

蕎麦がゆで上がる間、まずは一膳を楽しみます。

 

「浄楽ランチ」1,725円。その季節にあるものを出しているというかき揚げはそばの葉とみつば、金時草が並んだ。

 

野山の山菜のかき揚げに、ご飯はそばの実の殻を取った丸抜きを入れて炊き上げたもの。粗挽きのそば粉と豆乳で作ったそば豆腐をいただきます。

美しい器に盛られた美味しい料理を楽しむうちに、お待ちかねの蕎麦の登場。

 

竹の器に盛られた蕎麦がなんとも涼やか。

 

色の濃さのなかに透明感と弾力が感じられる蕎麦は、福井県大野産の玄そばを使用した二八蕎麦。厚削りの鰹節と昆布、自家製のかえしを合わせた風味豊かなつゆにつけると、さらに香りが引き立ちます。

 

食後はそば湯と能登の揚げ浜塩を添えたそば羊羹。まさに蕎麦づくし。

 

店主の森田さんは、趣味でそば打ちを始めて20年。毎週のように蕎麦を打ち、友人に振る舞ううちにどっぷりとその魅力にはまっていったのだそう。趣味が高じて7年前にお店をオープン。粉から手をかけ、丁寧に打つ蕎麦が評判を呼んでいます。

 

店主、森田さんの作業場。翌日に使う分のそばの実を石臼でゆっくりと挽いていく。

 

石臼手挽き蕎麦そば処 浄楽

イシウステビキソバソバドコロジョウラク

石川県羽咋市滝谷町ロ51

TEL. 0767-27-1433

営業時間/11:30~15:00(売り切れ次第終了)

定休日/不定休

席数/テーブル12席、座敷12席、囲炉裏席8席 ※全席禁煙

駐車場/3台

※この情報は取材時のものです。

 

(取材・文/森内幸子、撮影/吉田章仁)

 

RECOMMEND ARTICLEおすすめの記事

WHAT’S NEW新着記事