肉山という名の頂へ初登山。『肉山 金沢』感動と興奮の「お任せコース」を実況
肉ラバーたちの聖地へ!
予約を取ろうにも、半年待ちといわれる人気店があるのをご存知だろうか。
今東京で、極上の赤身肉をたらふく食べさせてくれる店として、肉好き界隈にその名を轟かせているのが吉祥寺『肉山』。
幸運にも来店できた者たちは、店名に引っ掛け「肉山に登頂!」とツイートするのが常。そんな話題沸騰中の店が、2019年2月金沢にオープンした。
今年一年を締めくくる肉納めに、これほどふさわしい店はないかもしれないと初登山へ。鼻息荒く出かけてきたので、その全貌を見ていただこう。
肉山へいざ、入山。
やってきたのは、竪町通りからほど近い池田町。
暗闇に妖艶な文字が浮かび上がる。
メニューは、赤身肉主体の「おまかせコース」5,000円(税抜)のみ。
飲み放題つきにすると8,000円、10,000(ともに税抜)の2コースがある。
一部構成となっていて、来店する方は19時に続々入店し始め、19時10分からコース料理が一同にスタート!となる。
店内はカジュアルな雰囲気。カウンターにハイテーブル、奥にもテーブル席が設けられている。
コース内容は
・キムチ
・焼き野菜3種
・日替わり牛肉3種
・豚肉1種
・シャルキュトリー2種
・〆ご飯
肉と野菜がたっぷりと盛り込まれたコースのため、入山前の体調管理としては、お腹をペッコペコにすかせた状態がベスト。
飲み物をオーダーしスタートを待つ。
肉グラスでカンパイ。「肉山」金沢特製ハイボール700円。
コースの箸休めとなるキムチとトマトがテーブルにスタンバイする。
カウンター向かいの焼き場では、美しすぎる赤身の塊肉が炭火の上で豪快に焼かれ、香ばしい肉の香りが早くも食欲を刺激する。
炭火で豪快に焼かれる分厚いお肉。この美味しい光景は、ずっと見ていられる。
店主の池端さん。「美味しい肉を前にすると人は素直になる」という信条の元、肉を焼く間は片時も目を離さない。
一皿目、肉山特製のパテからスタート
ここで、コース料理の全容を紹介。
牛肉の部位と焼き野菜の種類は、日によって変わるので一例としてご参考に。
みっちりと肉が詰まったパテは、ずっしり重く濃厚。ワインと合わせたいところ。
二皿目、熊本県産赤牛のソトモモの赤肉(日替わり)
しっかりとした弾力と肉肉しい味の濃さが味わえるソトモモ。噛むほどに肉汁がドバドバ。大げさでもなんでもなく肉汁に溺れそう。
三皿目、短角牛のソーセージ
短角牛は和牛の品種の1種。低カロリーかつ高タンパクで、脂身の少ないお肉。
四皿目、80分かけて焼き上げた能登島ポーク
ホイル焼きした能登島ポークは、肉質が柔らかく高揚的。そのままでも、ヤンニョムジャンやキムチを乗せても◎。
五皿目、箸休めのきゅうり
生野菜でブレイクタイム。一旦、口の中をさっぱりリセットして次に備えるも、満腹具合は6合目。
六皿目、赤牛のランプ(日替わり)
あっさりとした脂と濃厚な赤身の味、赤身の中でも特に柔らかさも堪能できるランプ。分厚くカットされているが、感動的な柔らかさを堪能できる。
七皿目、焼き蓮根
地元野菜の加賀蓮根。シンプルに塩で味付けし、炭火調理。皮まで焼かれ香ばしさは抜群。
八皿目、赤牛のシンシン(日替わり)
内ももよりもさらに内側にある柔らかい部位。もうお腹はパンパンだが、わさびをたっぷりとつけると食べられてしまうから、あら不思議。
究極の2択が待つ〆ご飯
コースの〆として提供されるのが「カレーライス」または「卵かけご飯」。
お腹いっぱいの人は少なめにオーダーができ、まだまだ食べられるという人はお代わりもOK。お腹の調整役を担っている。
肉山カレーは、カットした際に出る肉の切れ端やスジがゴロッと入った特製。隠し味にケジャンとキムチの汁が入ったスパイシーな一品。
一方で、塩とごま油でさっぱりと仕上げたTKG(卵かけご飯)。地元産の新鮮な卵でスルスルッと箸が進む。
〆の〆までテンションが上がる『肉山 金沢』。
敷居は高めかと思いきやカジュアルな雰囲気で、アルコールを飲まない人も家族連れもウェルカムだそう。
今年の忘新年会シーズンは、仲間とワイワイ肉山登山に挑戦してみてはいかが?
登頂した証に、お店でもらえる肉バッジをGET。
TKG にお肉をダプン。これ、美味しくないわけがない!
肉山 金沢
石川県金沢市池田町11
TEL/080-1951-4591
営業時間/平日19:10〜22:00、土曜、日曜、祝日18:00〜22:00
定休日/不定休
席数/カウンター10席、テーブル12席、個室テーブル20席 ※全席禁煙
駐車場/近隣にコインパーキング有り
※この情報は取材時のものです。
(取材・文/森内幸子、撮影/林 賢一郎)