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妄想!今日は一日「ビーマイベイビー」三昧|MOcA Diary カレーってからいですか #02

金沢・石引商店街のカレーマスター・モカさんが、スパイスカレーを仕込むかたわらでお送りするエンタメ系ゆるコラム。

 

前回も書いた通り、昔々石引商店街の某ビルの地下に存在したスナック「雨だれ」に設置されてたと予想されるジュークボックスを譲ってもらったのですが、まだ我が家に搬入もしていないどころか、まだ電気屋さんにもちゃんと見てもらっていなくて、修理して稼働するかも不明なのにすっかりその気になって、ジュークボックスで聞きたいレコードを買いはじめている僕です。

 

20年くらい前、人生の先輩から「お前みたいな奴はポジティブなんじゃなくておめでたいって言うんだ」と呆れられたことありますが、40代半ばになってもおめでたいまま。まあ、修理できなくても夢を見させてもらったってことでチャラですよ。

 

もしジュークボックスが生命を吹き返して使えるようになったら「レコード好きな友人知人たちに声かけて、定期的にジュークボックスの中身を選曲してもらったりしたら楽しいんじゃないか」とDJの友達に話したら「面白そうだけど、古いジュークボックスに大切なレコードを入れて、キズでもついたら怖いし気が進まない」と言われたので、みんなそんな考えなのかしら・・・。

 

ま、それはそれとして、選曲するなら何かテーマを決めてみたいところ。やっぱり最初はベタにオールディーズを聞いてみたいてことで買ったのがロネッツの「ビーマイベイビー」。フィル・スペクタープロデュース作品の代表曲で、大編成バンドをモノラルで一発録りでレコーディングして重厚なサウンドにする通称「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」は彼の代名詞となりました。

The Ronettes – Be My Baby (1963年)

 

「ドッ・ドドッ・タン! ドッ・ドドッ・タン!」というイントロのドラムは、60年間にわたって数多くの楽曲で、リスペクト込みで引用されてきました。

もしジュークボックスが再稼働できるようになったら中のレコードを「ビーマイベイビー」三昧にしてみたい!てことで、僕の好きなビーマイベイビー・ベスト20を年代順で選んでみました。こんなジュークボックスがあったらなあ!!!!!!

①弘田三枝子 – 私のベイビー (1963年)

 

日本初のビーマイベイビー。本家ビーマイベイビーが1963年8月で、ミコちゃんの日本語カヴァーは1963年12月。ネットもない時代にわずか4ヶ月でものにするなんて早い!そして歌のパンチ力も半端ないです。

②Wizzard – Angel Fingers (1973年)

 

本家ビーマイベイビーの10年後に登場したビーマイベイビーは、見事全英1位を獲得!リーダーのロイ・ウッドは、1960年代にTHE MOVEというロックバンドを率いて「Blackberry Way」を全英1位に、70年代になりWizzardを結成してからも、この曲や「See My Baby Jive」を1位にしたマルチプレイヤーの天才。ヒット曲「I Wish It Could Be Christmas Everyday」は、イギリスならみんな知ってるクリスマスソングです。

③Lynsey De Paul – Ooh I Do (1974年)

 

イギリスのシンガーソングライター、リンジー・ディ・ポールのビーマイベイビー。元々裏方の作家さんだったけど歌手デビュー。日本でも「恋のウーアイドゥー」のタイトルでヒットしたそうです。予備知識なかったらアイドルとしか思えない。

④Carpenters – Only Yesterday (1975年)

 

カレンの最期を知ってるからか、カーペンターズって楽曲が美しいほどに暗い闇を感じます。このビーマイベイビーのイントロの力弱さよ・・・

⑤Flamin’ Groovies – You Tore Me Down (1976年)

 

商業的な成功や名声とは無縁だが、世界中に熱狂的なファンがいるアメリカの70年代ロックバンドによる胸キュンなビーマイベイビー。後輩ミュージシャンにも尊敬されています。

⑥Billy Joel – Say Goodbye to Hollywood (1976年)

 

全世界で1億5000万枚以上のセールスを記録。アメリカを代表するシンガーソングライターのビーマイベイビー。子どものころにビーマイベイビー聞いてルーツになっているんだろうなあ。

⑦Ronnie Spector – Say Goodbye To Hollywood (1977年)

 

元祖ビーマイベイビーを歌ってたロネッツのリードシンガーが、ビリージョエルのビーマイベイビーオマージュをカヴァーするというミュージシャン冥利に尽きる瞬間。やっぱ本家の歌声はええなあ。

⑧Elvis Costello – No Dancing (1977年)

 

コステロのデビューアルバムに収録されてるビーマイベイビー。コステロは1979年のヒット曲「Oliver’s Army」でもビーマイベイビーの「♪Wha oh oh oh oh」というフレーズを引用してるので大好きなんでしょう。

⑨シーナ&ザ・ロケッツ – ユーメイドリーム (1979年)

 

日本のロック・ポップス界でいちばん親しまれているビーマイベイビーは、これなんじゃないでしょうか。当時YMOだった細野晴臣先生が手がけたテクノポップなビーマイベイビー。「♪いつもは憂うつな雨もサンバのリズムに聞こえる」という歌詞が大好きです。

⑩The Knack – THE FEELING I GET (1980年)

 

ザ・ナックといえば「マイ・シャローナ」が特大ヒット。一発屋のイメージが強すぎるけど、セカンドアルバムに収録されてるビーマイベイビー度の高い切ない名曲。下手に大ヒット曲があるって大変ですね・・・。

⑪原めぐみ – 見つめあう恋 (1981年)

 

大瀧詠一プロデュースと言われても信じてしまう、80年代アイドルの完璧なビーマイベイビー。元はイギリスのロックバンド、ハーマンズ・ハーマッツの1967年のヒット曲「There’s A Kind Of Hush(All Over The World)」のカヴァーだけど、ビーマイベイビー調に編曲した藤田大士先生リスペクト。原めぐみさんは一度引退されましたが復活しています。

⑫ナイアガラ・トライアングル – A面で恋をして (1982年)

 

日本のフィル・スペクター研究の第一人者・大瀧詠一と佐野元春・杉真理によるユニットのビーマイベイビー。資生堂のCMソングとしてヒット。ナイアガラサウンドは新しくないけど、50年経っても古びません。

【おまけ】小滝詠一 – 冷麺で恋をして (2001年)

 

言わずもがなの「A面で恋をして」のオマージュというかノベルティ・ソング。小滝詠一の正体はTAKE2の東MAX。高田文夫のラジオ番組から生まれた企画だそうです。くだらね〜くて大好き。

⑬Tracey Ullman – Sunglasses (1984年)

 

80年代前半には、オールディーズリバイバルな楽曲でヒットを連発していたトレイシーのビーマイベイビー。サングラスをして彼氏の浮気を見ないふり、悲しい顔を隠すの・・・みたいな歌詞?女優・コメディエンヌとして数々の賞を受賞していて、現在もアメリカで活躍中。

⑭The Jesus And Mary Chain – Just Like Honey (1985年)

 

甘いメロディと轟音ギターという禁断の組み合わせを発明して、後進バンドに多大な影響を与えた兄弟バンドによるパンク以降のビーマイベイビー。しかし、キンクスしかりオアシスしかり、このジザメリしかり、兄弟バンドって仲悪いですね。日本でも狩人とかキリンジとか・・・?

⑮ザ・ブルーハーツ – パンクロック (1987年)

 

ブルーハーツのファーストにも、ビーマイベイビーが。ヒロトは中学生のときに、ラジオから流れてきたマンフレッドマン(1964年の全米全英1位)の大ヒット曲「ドゥ・ワ・ディディ」を聞いてロックに目覚めたという有名なエピソードあるけど「ドゥ・ワ・ディディ」を作詞作曲したジェフ・バリーとエリー・グリニッチはロネッツ「ビーマイベイビー」の作詞作曲もしている。ということでブルーハーツとビーマイベイビーがパンクロックで繋がった!

⑯須藤薫 – つのる想い (1989年)

 

早逝したアメリカンポップスシンガーのビーマイベイビー。作詞と編曲は、ピチカートファイブ時代の小西康陽さん。作曲はブルーハーツのマーシーが在籍したTHE BREAKERSのベーシスト、篠原太郎さん。

⑰プリンセス・プリンセス – 友達のまま (1989年)

 

プリプリの切ないビーマイベイビーは「ダイアモンド」が初のオリコン1位獲得で初のミリオンセラー、年間チャートも1位という年に出たニューアルバム「LOVERS」に収録されている名曲。アルバムも1位に。ライブバンドとして地道に力を付けたので、次はライブを想定しないスタジオ録音としてのアルバムを作ろうという中期ビートルズ状態になり、それまでのヴァンヘイレン歌謡っぽいハードロックを封印。音楽性が一気に広くなって、バンドが創作のピークに登り詰めているときです。

⑱原由子 – ハートせつなく (1991年)

 

原坊ソロのビーマイベイビー。個人的には達郎・まりや夫妻より桑田・原坊夫妻の楽曲の方が好きです。原坊の鼻にかかった優しい声と、桑田佳祐のちょっと色っぽい歌詞のミスマッチがたまりません。

⑲中山美穂 & WANDS – 世界中の誰よりきっと (1992年)

 

イントロ以外はビーマイベイビー度皆無ですが、200万枚近いセールスで日本で1番売れたビーマイベイビー。現在40代の方なら、好きでも嫌いでも興味なくても知ってるでしょう。WANDSのボーカル上杉さんは、脱退後にオルタナティブロックバンド猫騙(ねこだまし)を結成。WANDSはギターの柴崎さんを中心に、2019年に再結成しています。

⑳SOLEIL – Twinkle Heart (2019年)

 

これは良い!たんきゅんデモクラシーのメンバーとして活動していたそれいゆ が、元ザ・ファントムギフト、les 5-4-3-2-1のサリー久保田(B)と、ヒックスヴィルの中森泰弘(G)と共に結成したバンドによるビーマイベイビー。60年代ガールポップ好きなら沼落ちです。

 

神様、いい子にするんでジュークボックスを直してください!

 

 

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