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大掃除に家族を巻き込む方法|カネノミホの散らかった部屋でよむコラム #28

掃除はめんどくさい!家事もズボラな元片付け苦手人間という整理収納アドバイザーのカネノミホが、毎日をラクに過ごす片付けのヒントを教えます。

 

掃除好きだと思われがちだけど、掃除はとっても面倒…。なんなら掃除を減らすために片付けをしてると言っても過言ではない、整理収納アドバイザーのカネノミホです。

 

年始からいろいろあった石川県にも、いよいよ12月が訪れようとしています。12月といえば、そう!大キライな(笑)大掃除です。

いざ、大掃除に取り掛かろうと思ったら…

 

・寒くて挫折
・掃除の前の片付けで疲労
・家族が手伝ってくれず爆発
・後回しにしていたら…もう新年

 

こんな経験ありませんか?

 

先月は「目指せ!家事シェア最下位脱却」について書きましたが、家庭では、家事・育児の仕組み作りや役割分担が必要です。家族を巻き込んで気持ちよく大掃除するには、まず…

 

・やることのリスト化
・分担の見える化
・締切の設定
・大掃除前の片付け

 

が大事です。

 

そもそも家はみんなで楽しく暮らすための場所。だから家事もみんなでするのが当たり前です。

 

【やることのリスト化】

① 大掃除したい場所(モノ)を書き出す(家族の意見も聞くとなおよし)

② 大変さ(負担度)で大・中・小で分ける

 

後から揉めないために、リストには「どこまでやるか」を明確にします。一言で「キレイにする」と言っても、キレイの基準は人それぞれ。例えば…

 

床掃除なら
→ モノもどかして、部屋の隅から隅まで掃除機をかけゴミをなくす。

 

洗面台なら
→ ガラス、洗面台・蛇口周りの汚れ・水滴を雑巾でとり、排水溝は専用の洗剤を使う。

 

など、誰にでもわかる基準を決めておくのがオススメです。具体的には…

 

✓ 何を
✓ どのように
✓ どこまで

 

掃除するかがわかることで、後で「こうしてほしかったのに…」を防ぐことができます。逆に曖昧な指示は、お互いのイライラのもとですよ!

 

合わせて、掃除の手順もシンプルにすることで家族の協力が得やすくなります。今では「〇〇の掃除」など、簡単に動画検索も可能ですから、やり方は担当する家族にまかせてみましょう。

 

【分担の見える化】
書き出したリストから、家族それぞれに担当したい場所(モノ)を選んでもらいます。大切なのは「する(手伝う)」「しない(手伝わない)」の選択ではなく、どの場所(モノ)を掃除するかを、各自に選択してもらうことです。

 

大変さの不公平感が出ないように、負担度を数値化してもわかりやすいです。例えば、大変さ 大=3・中=2・小=1などと数値化して、数字の合計に差が出すぎないよう工夫する方法もあります。今まで全く大掃除をしていない家族には、まずひとつ。本人がしたい掃除係に任命しましょう。

 

ここまで一見大変そうに見えますが、一度リストを作れば、毎年手直しするだけなのでラクです!面倒なら「(大)掃除リスト」と検索すれば、いくらでもネット上で見つけられますよ〜

 

【締切の設定】
分担が決まったら、分担表を作り、家族みんなが見えるところに貼り出しましょう。締め切りも明記し、終了した掃除からリストから消すと、家族も忘れにくくなります。

 

家族の都合がつくなら「大掃除デー」を作って、掃除後に、家族みんなで美味しい夕食を食べてお疲れ様会の予定を立てると頑張れる場合も。(人間ご褒美は大事です…)

 

集中力が続かない人には
✓ タイマーを使う
✓ 音楽をかける

 

なども効果的です。30分頑張ったら10分休憩などメリハリをつける。気分があがるプレイリストならノリノリで捗るかもしれません。お子さんがいるなら、みんな必ず一度は聞いたことがある運動会の定番、クシコス・ポストもオススメです♪

 

時間が合わない、一緒に掃除をするとケンカになるようであれば、締め切り日を決めて、各自で作業しても◎。

 

【大掃除前の片付け】
じつは掃除の前に片付けが必要な場合も多いです。特にモノが多い家。「掃除をしようと思ったら片付けで終わった」経験があるなら、先に片付けからスタートしましょう。モノが多いと掃除しにくく、集中力が途切れてやる気も奪われます。掃除と片付けは全く別物です。

 

大掃除デーの前に各自、不要品を処分してもらいましょう。家族共有のモノも「これからも使いたいか」を基準に要不要の判断をして、「使わないけどもったいない」モノは家族分まとめてリサイクルショップへ。売り上げをお疲れ様会の足しにしましょう!

 

できれば11月中、遅くても12月の初めまでに整理ができれば、不燃ごみや多量ごみも年内に捨てきれるのでオススメです。ごみと一緒に年越したくないですよね…

 

そして、拭き掃除や掃き掃除をしているとモノを動かすことがあると思います。そこが「モノの定位置」を見直すチャンス!動かすのが面倒、いつも使った後に出しっぱなしになるモノがあれば、そもそもの収納場所が家族に合っていない可能性大。「ここに置いた方がやりやすい?」とラクな収納場所を話し合ってみて!

 

掃除も片付けも、そもそも面倒なもの。掃除しない人ほど掃除グッズや雑巾と言う名のタオルをたくさん持っています(同様に片付けが苦手な人の家には、たくさんの片付け本が…)。大掃除でも使わないグッズなら一生使わないので処分して構いません。グッズを買ってもキレイにはなりませんし、逆に買い物に費やす時間とお金がムダに。購入したモノを片付けたり、しまう手間や取っておくスペースの方がもったいないです。

 

ここまで読んでも、掃除をしたくない人は、食洗機やお掃除ロボなど、便利家電をフル活用したり、お金を払ってプロにお願いする方法もあります。ゴシゴシと手で洗ってもいいですが、コンロ掃除なら五徳、換気扇ならパーツを外して、私なら食洗機におまかせです(耐熱温度要注意)。

 

【最後に】
家族で大掃除ができたら「文句を言わない」ことが鉄則(これが、1番難しい…笑)。頼んだ以上のことを求めず、お願いした指示通りにできていれば、今回はよしとしましょう。これまで大掃除を1人で抱え込んでいたなら、今年の目標は「キレイにする」より「家族を巻き込む」です。気になる場合は、今年は自分で、来年はそのポイントを最初から指示に追加しておきましょう。

 

家は、家族仲良く暮らすための場所。ケンカばかりになるくらいなら、今は大掃除のタイミングではない、と割り切る考え方も。掃除の仕上がりや量が満足いかなくても、「家族みんなで大掃除ができた」ことに重点を置き、感謝の気持ちを伝えつつ「助かったから来年もお願い!」とお疲れ様会で頼んでおきましょう。頑張った人に来年のお疲れ様会の希望を聞いたりして計画を立てると…

 

ほら、気持ちよく年が越せそう気がしていませんか?

 

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