野々市市出身プロレスラー関札皓太選手 初の金沢凱旋迫る!
日程:2020年4月26日(日)
時間:13:00〜
会場:石川・金沢勤労者プラザ
※こちらのイベントは新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期となりました。詳しくはこちら→大日本プロレス公式
身長167センチ、体重77キロと、プロレスラーとしてはかなり小柄な体格といえる関札選手がこの春、2014年のデビュー以来初めてとなる、故郷・石川凱旋試合を控えているのだ。
大日本プロレス所属。1995年6月24日生まれ。石川県野々市市出身。2014年8月6日神谷ヒデヨシ戦でデビュー。2015年修行のため渡米、現地でもデビューを果たす。生粋の爬虫類マニア。
3月某日、関札選手が拠点の東京から石川県に帰郷し、いしかわ総合スポーツセンターのジムにいるという噂を聞きつけ、突撃インタビューを行なった。
トレーニング中に邪魔すんじゃねえ!とか怒られたらどうしよう…
いた!関札選手だ!
——トレーニング中にすみません!インタビューなんですが今大丈夫でしょうか?
わざわざありがとうございます!全然大丈夫ですよ!
わざわざ着替えてきてくれた関札選手。肩にはトレードマークの爬虫類。
——関札選手のことをもっと石川県民に伝えたくて、取材に来てしまいました。
なんでも聞いてくださ〜い!
——(めちゃくちゃ好青年だ…!)
レスラーに憧れた少年時代。
——では、さっそくですが、プロレスラーになろうと思ったきっかけを教えてもらえますか?
はい!あれは忘れもしない小学校4年生のときでした。たまたま見たテレビでプロレスがやっていまして、見た瞬間に身体に衝撃が走りました。身体と身体がぶつかり合うという純粋な強さというものに憧れを感じまして、それがきっかけでプロレスラーになりたいと思うようになりました。
——野々市市ご出身でしたよね。どんな子供でしたか?
今の時代に似合わない活発な子供だったと思います。野球したり、外で遊ぶことが多かったですね。中学の時は柔道をやってたんですが、高校からはトレーニングばっかりしてました。授業が終わったらここ(いしかわ総合スポーツセンター)によく来てましたよー!
——高校生のころはどんな練習をしてたんですか?
僕の先輩で関本大介選手という175センチ120キロくらいのとんでもない身体の持ち主がいるんですけど、その方が「筋トレ日記」というブログを毎日あげてまして、そこに書いてあるトレーニングメニューををひたすら真似してました。身体を5部位に分けて、胸の日、背中の日、肩の日、足の日、腕の日、とローテーションで鍛えてましたね。
——関札選手、筋肉がすごいですよね!
ありがとうございます!トレーニングを始める前までは、体重も50キロちょっとしかないようなすごく細い身体だったんですよ。最初の頃は45キロのベンチプレスを1回あげたらよっしゃ!って感じだったんですけど、その頃からプロテインも1日5回飲んでごはんもたくさん食べて、最終的には高校卒業くらいに120キロまで上がるようにはなったかな。
25キロのダンベルも軽々だ。
デビュー、そしてアメリカへ。
——2014年にデビューして、翌年の2015年にはアメリカへ武者修行に行かれましたよね。
やっぱり身体がそんなに大きい方じゃないので、みんなと同じことをしてたらレスラーとして上に行けないなと思ったんです。それに誰しも思うじゃないですか。世界に行きたい!って。
——実際に行ってみてどうでしたか?
自分は英語を喋れるわけでもなかったので、イエスとノーで頑張って生活してきたんですけど、そのおかげもあってか、表情がかなり豊かになりましたね(笑)。アメリカでもデビューして10数戦したんですが、体格差はすごかったです。自分なんて日本にいても小さいくらいなのに、アメリカでは街中を歩いている人がもうすでにデカイ。自分もその頃身体を大きくしようとして、ひたすら毎日ハンバーガー食ってましたね(笑)
怪我を乗り越えて…
——怪我はどうやって気をつけてますか?
普段からストレッチとか柔軟運動は必ず行うようにしています。まあこの世界、怪我するなと言ってもみんなが怪我するんですけど。自分も練習中に膝の前十字靭帯を切ってしまったことがあるんですが、そのときは手術をして、結局7ヶ月くらい欠場してしまいました。試合に出られないのは辛かったです。
——プロレス人生のなかで一番痛かったことは?
プロレスって、めちゃくちゃ痛そうに見えるじゃないですか。本当に痛いんですよ(笑)。自分が一番痛いと感じるのは、チョップですかね。逆水平チョップというのを胸でよく受けるんですが、これがむちゃくちゃ痛い。真っ赤になって腫れ上がります。試合中じゃなければ発狂してますね(笑)。でも、僕の必殺技、チョップなんですよ。自分が一番受けたくない技を得意技にしてるという(笑)
——現在までの一番思い出深い試合は?
2019年3月、博多スターレーンで行なったタイトルマッチですね。博多スターレーンというのは福岡にあった「プロレスの西の聖地」って言われてた場所なんですけど、建て替えのために閉鎖されることになったんです。それで博多スターレーンの最後の日に行われた試合で、ジュニアのベルトに挑戦させてもらいました。試合には破れてしまったんですが、すごく印象に残ってますね。
心のオアシスは爬虫類。
——関札選手は爬虫類がお好きなんですか?
2年前くらいだと思うんですが、東京の上野公演の野外ステージで試合をやったときに、先輩が「こんなのいたんだけど」ってスッポンを拾ってきたんですよ。5センチくらいの小さいやつ。それを手に取った瞬間「…むちゃくちゃ可愛い!」と思って。で、その子を持って帰って、設備もしっかり作って。その子はもちろん健在ですよ。今は20センチくらいになりました。それから家に爬虫類が増えていきまして、今はヒョウモントカゲモドキと、サバンナモニターという60センチくらいになるトカゲも飼うことになりました。帰ってきたときににペットたちを見ると癒されますね。家にあるオアシス、大自然みたいな。
——レスラーになってなかったら?
爬虫類ショップの店員さんになってたと思います(笑)
——石川県にも昨年、爬虫類専門ショップができたってご存知ですか?
知ってます知ってます!爬虫類仲間がいるんですが、今度ぜひ行ってみようと話していたところです。
【街ネタ】爬虫類パラダイス!ヘビ、トカゲ、ヤモリ、奇虫が集う『ドリームレプタイルズ』に潜入
爬虫類愛が止まらない。
地元、石川凱旋について。
——地元へ帰ってきたときは何をするんですか?
懐かしのジムでトレーニングしたりとか、ちょうど昨日も行ってきたんですけど、金沢にしかないチャンピオンカレーが無性に食べたくなって。カツが乗ってキャベツが乗って…、自分はマヨネーズをトッピングしてもらうんですけど(笑)。地元の味ですね。
——初めての金沢凱旋ですが地元の方に伝えたいことは?
地元で試合ができるこの嬉しさと言ったら!いろいろ学生時代にお世話になった方とか、家族ももちろんですし、皆さんに見てもらいたいと思います。プロレスを見たことのない人にも、プロレスは楽しいものなんだとお伝えしたいですね。今回は金沢ですが、ゆくゆくはド地元の野々市でも試合がしたいなと思います。
インタビューを終えて…
2014年のデビュー以来、キレの良いファイトでファンを魅了し続け、アメリカ武者修行を経てどんどん進化していく関札選手。トレードマークのオレンジ色のように底抜けに明るく華やかな存在感で、プロレスファンならずとも一度会えば誰しもファンになってしまうのも頷ける。ちなみに2020年度はいしかわ観光特使に任命されたとのこと。イベントやPRの場所などで、もっと活躍の姿を見ることが増えそうだ。
「自分の元気を石川県の皆さんにおすそ分けしたい」と関札選手が語る2020年4月26日の金沢公演はもうすぐ。
大日本プロレス 石川・金沢勤労者プラザ大会【延期】
【日程】2020年4月26日(日)
【会場】石川・金沢勤労者プラザ(石川県金沢市北安江3-2-20)
【タイムスケジュール】
11:00 当日券発売開始
12:00 開場
12:30〜12:40 ファンクラブ撮影会
13:00 試合開始
【料金】
特別リングサイド 6,000円(当日6,500円)
自由席 4,000円(当日4,500円)
【プレイガイド】
・ BJ-SHOP ※最終販売日 4月25日(土)23:59
・ チケットぴあ(Pコード:594-080)TEL.0570-02-9999 ※最終販売日 4月23日(木)
・ ローソンチケット(Lコード:54495) ※最終販売日 4月23日(木)
・ イープラス ※最終販売日 4月23日(木)
【問い合わせ】090-1394-7576
(取材・文/佐藤江美、撮影/林 賢一郎)