世界が認めた「ASUNA 100 Keybords」の凱旋公演が21美で開催!
世界中から注目を集める石川県出身のサウンドアーティスト・ASUNAによるパフォーマンス展示が、12月8日(金)と9日(土)の二日間にわたって開催されます。
石川県出身の日本の電子音楽家。語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた「Each Organ」(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品「Epidermis of Beech」(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品「100 Keyboards」(2013)で、海外のアート・フェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行っている。(出典:金沢21世紀美術館)
おもちゃのキーボードによる不思議な聴覚体験
先日「西田幾多郎記念哲学館」ホワイエで開催されたパフォーマンスの様子(画像提供:大谷内真郷)。
上演されるのは、米国アートの殿堂ニューヨークBAM(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)からの招聘による単独公演をソールドアウトさせ、これまで世界25ヶ国以上の音楽祭や芸術祭で披露されてきた、ASUNA氏の代表作でもある「100 Keyboards」。
見た目にも楽しいオモチャ製のキーボードは、外見だけでなく音色や性能においても独自の存在を定義するほどの特徴を持っているものばかり。そんな強い個性を持ったキーボード群を、干渉音*やモアレ*といった物理現象と、電池駆動による電圧変化とその音程の推移など、科学的な側面からアプローチするというユニークな視点を用いた作曲によって、その空間に不思議な音響現象が立ち現れます。
(画像提供:大谷内真郷)
各回では「ポストパフォーマンストーク」も開催。 ASUNAによる作品解説に加え、ゲストとのトークセッションが行われます。
12月8日(金) ゲスト:畠中実 (NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)
12月9日(土) ゲスト:佐々木敦 (思考家/批評家 音楽レーベルHEADZ主宰)
金沢21世紀美術館プロジェクト工房の空間にどんな音が共鳴し合うのか。わくわくが止まりません!
ASUNA 100 Keybords(干渉音の分布とモアレ共鳴)