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パワスポめぐり④|受験生必見!学問の神様を祀る『金澤神社』のご利益とは?

コンビニの数より神社仏閣が多い国、日本。ここ石川県でも、街を歩けば数々の神様や仏様に会うことができます。そんな地元の八百万の神様仏様に会いに行き、あわよくばご利益にあやかろうという【パワスポめぐり】

 

今回は、学業成就のパワースポットとして毎年多くの受験生が訪れる『金澤神社』にお参りしてきました。

 

金澤神社の歴史

 

兼六園の一角に鎮座する、朱色の拝殿が美しい金澤神社

 

もともとは加賀藩11代藩主の前田治脩が、武士の学校(藩校明倫堂)の守り神として建てた天満宮がはじまりで、明治7年(1874)に兼六園が一般公開されたとともに名称を金澤神社に改め、現在のように自由に参拝ができるようになりました。

 

何重にもなって掛けられた合格祈願の絵馬は、この界隈の冬の風物詩となっている。

 

金澤神社が学業成就のパワースポットと呼ばれる理由は、学問の神様として信仰される菅原道真を主祭神としているから。菅原道真を祀る神社といえば福岡県の「太宰府天満宮」が有名ですが、金沢にもこんな由緒ある天神さんがあったんですね。

 

ちなみにこの菅原道真は加賀藩前田家の先祖にもあたり、北陸では年末になると菅原道真の掛軸や木彫を床の間に飾る、といった風習もあったそうです。

 

拝殿の天井に描かれた白蛇龍神。

 

そしてもうひとつ。災難除けや金運・商売繁盛の神として崇敬される白蛇龍神が、相殿(※)として祀られているのも金澤神社の特徴。

 

毎月1日には、御神体の開帳や開運厄除けを祈願する白蛇月次祭が開かれています。

 

※ 同じ社殿に2柱以上の神を合わせて祭ること。

 

表参道から拝殿まで

 

それではさっそく参拝してみましょう!

 

石川県立美術館の真向かいに朱色の鳥居が見えるので、まずはそこから入ります。

 

 

そこから少し進んで右手に見えるのが奉納稲荷鳥居。8つの小さな鳥居が連なって、いい感じの雰囲気を醸し出しています。ちなみにこの鳥居は、前田家に慶事があるごとに奉納された縁起の良いものだそうです。

 

ここから上がると拝殿まで一直線で行くことができます。

 

 

参道に戻って少し歩くと、二つ目の鳥居が姿を表します。

 

右手に見えるのは放生池。水面には水芭蕉が浮かび、木々にはカワセミの姿も。兼六園と隣接する神社だけあって、自然の景観が楽しめるのもポイントです。

 

 

鳥居をくぐってさらに歩くと神門に到着。隋身像が祀られていることから、隋身門とも呼ばれているそうです。

 

階段下から眺める景色は、なかなか迫力があります。

 

 

神門を一礼してくぐると、右手に手水舎があります。

 

なんでもこの水は境内の井戸から汲み上げられたもので、日本百名水のひとつ富山県上市町の「穴の谷の霊水」の成分と非常に似ていると言われているんだとか。立て札には「貧血や心臓の衰弱に効あり」とも書いてありました。

 

 

こちらが菅原道真公と白蛇龍神を祀り、国の登録有形文化財にも登録される拝殿

 

筆者が訪れた日は初天神だったこともあって、拝殿への参拝は順番待ちの列ができるくらい賑わっていました。

 

ご利益まとめ

 

金澤神社には、人々の願いを叶えてくれるご利益ポイントがたくさん隠されています。

 

そのひとつが、金沢の地名の由来になったとも言われる金城霊沢芋掘り藤五郎と呼ばれる男がこの湧水で山芋を洗ったところ、お金持ちになったことから金運のパワースポットとも言われています。

 

息を止めて時計回りに霊沢を3周しながら願いを唱えると、いいことが起きるかも?

 

 

第二の鳥居の近くにある石。なんの変哲もない庭石のように見えますが、この石でこするとイボが取れるといったご利益があるとのこと。その名もいぼとり石!イボにお悩みの方はぜひどうぞ。

 

 

苔をまとった趣のある牛の像。天神様のお使いでもあるこの牛をなでると夢が叶うそうです。ちなみにリアルな牛は、耳の付け根をなでると喜ぶと、どこかで聞いたことがあります。ご参考になれば!

 

御朱印とお守り

 

そして今回、金澤神社でいただいた御朱印がこちら。初穂料は天神祭特別verということで500円でした。

 

特徴的なのは、金澤神社の「金」の字の部分に貼られている金箔と銀箔。金沢ならではの装飾で高級感があります。こちらの御朱印はしおり付き。たしかに学業成就には努力(読書)も必要ですよね!

 

 

こちらは災難除けや金運のご利益があるとされる白蛇龍神のお守り。いろんなタイプがありましたが、筆者はスタンド式のこちらを購入しました。可愛いですね〜。

 

巳年の筆者としては、妙な親近感も沸いたりして。リビングのいい場所に飾ってあげたいと思います。

 

小腹がすいたら茶店通りへ!

 

金澤神社をお参りした後は、ちょっと足を伸ばして十数軒の茶店が建ち並ぶ江戸町通りへ。

 

香ばしい匂いに誘われて、辿り着いたのは「蓬莱堂」。大野醤油からあげや五郎島金時アイスなど、地元ならではのメニューが豊富なお店です。

 

 

さっそく美味しいと評判の焼き団子をリクエスト。

 

注文を受けてから丁寧にじっくり焼き上げる、こだわりの逸品です。

 

焼き団子 150円〜

 

筆者のお気に入りは白焼き(写真右)。香ばしさはもちろん、モチモチした食感で噛むほどに甘みが増していきます。

 

金澤神社から徒歩で約10分。散歩がてらにぜひ立ち寄ってみてください!

 

アクセス・駐車場

 

金澤神社の専用駐車場はないので、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。

 

もっとも近いのは神社から100mちょっとの場所にある兼六園上パーキング。ほかにも徒歩圏内にいくつかコインパーキングがあります。交通網が充実した金沢の中心街に位置するので、場合によってはバスやタクシーを利用する方が便利かもしれません。

 

兼六園をはじめ、近隣には県立美術館や国立工芸館などの観光スポットが目白押し。

 

以上、金澤神社の参拝レポートでした。

 

それでは最後に、菅原道真の格言で締めさせていただきます。

 

勉強にしろ、仕事にしろ、
誠心誠意の努力をするならば、
祈らなくても、神は守ってくださる。

 

受験生の皆さん、あとひと息がんばってくださいね!

 

 

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金澤神社
カナザワジンジャ
石川県金沢市兼六町1-3
TEL.076-261-0502
参拝時間/9:30〜17:00
駐車場/近隣にコインパーキングあり
※こちらの情報は取材時点のものです。

 

 

撮影/林 賢一郎

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