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高級食材がコラボした肉寿司の進化系

明日、地球が滅亡するとしたらなに食べたい?と聞かれたら迷わず寿司と答える。じゃあ奇跡的に滅亡を回避できたらなにしたい?と聞かれたら焼肉パーティーと答える。それくらい寿司と焼肉のごちそう感は、他の料理と比べものにならないくらい群を抜いていて、なにか良いことや特別なことがあると必然的に食べたくなる。

 

国道8号線沿いにある『焼肉 戸板商店』

 

寿司割烹の老舗が手がける焼肉屋

寿司と焼肉という、ごちそう界の二大巨頭を同時に楽しめてしまう焼肉屋が金沢にある。その名も『焼肉 戸板商店』。手がけるのは、小松市の寿司割烹「城北南月」。なにしろバックボーンがしっかりしているので、ただ肉を焼いて食べるというだけでなく、創意工夫を凝らしたメニューの数々を楽しめるのが魅力。上質な肉をリーズナブルに楽しめる数少ない良店として、2019年1月のオープンから今も客足が途絶えていない。

 

テーブル席を中心に、完全個室やカウンターも用意。

舌の上でとろける極上の組み合わせ

寿司割烹が経営する焼肉屋に来たのなら「うにく寿司」を注文しない手はない。レアで焼かれたA5クラスのサーロインの上に、北海道産のうにを乗せた贅沢な一品。サシの入った霜降り肉で握った寿司は、大トロにも匹敵するほどの口当たり。とろけるような食感と肉やうにの旨味が口いっぱいに広がる、高級食材が織りなす極上のコラボが楽しめる。

 

うにく寿司2貫980円(税抜)

 

肉の旨味をより引き出すために、肉の表面をさっと炙って提供するのが戸板流。うにの塩味が効いているのでそのままでも十分美味しいけど、2種類の醤油をブレンドした特製のしょう油をつけるとなお旨味が増す。うにく寿司以外では、特製のユッケだれとアボカドチーズで味付けされた全長50cmの特大ユッケ寿司もおすすめだ。

 

なんとも贅沢な組み合わせ。

 

うにく寿司を堪能したら、今度は焼肉のターンだ。おすすめは岩塩をふった牛タン、特製のもみダレで味付けしたサガリ、旨味たっぷりなイチボが楽しめる超豪華セット「戸板の厚盛」。とくに牛一頭からたったの1キロしか取れない希少部位でもあるサガリが絶品。極厚でありながら食感はどこまでも柔らかく、赤身肉の凝縮された旨味が楽しめる。脂身が少なくあっさりとしているので、どれだけでも食べられてしまいそうだ。

 

戸板の厚盛2,800円。

 

「極厚の肉をゆっくりと転がしながら焼くことで、肉の旨味を中に閉じ込めることができます。表面をしっかり焼いて、肉の中心に赤みがやや残ったミディアムレアが食べ頃ですね」と店長の重間さん。カットして食べることもできるけど、せっかくならば極厚の肉ならではの食感と凝縮した肉の旨味を堪能したいもの。口に入れた瞬間、思わぬ旨さに「厚盛!」と叫んでしまう人がいるかもしれない。試行錯誤を重ねて作り上げた自家製だれはあっさり目。肉本来の旨味を最大限に引き出す繊細な味付けもこの店ならではだ。

 

流れるようなイチボの霜降りが美しい。

 

肉は産地にこだわらず、品質重視でそのときに一番良いものを仕入れるスタイル。仕込みに関しても鮮度を意識して、店が始まる直前に行っているそうだ。ローストビーフユッケやホルモン盛り合わせなど、お酒にアテにもぴったりなメニューも人気がある。

 

お酒は焼肉との相性が良い韓国のマッコリやチャミスルのほか、数種類のクラフトビールが週替わりで飲めるそうだ。

 

焼肉といえば韓国のお酒。

 

若いスタッフが多いので、お店の雰囲気はいつも明るい。

 

ちなみに同店では、サプライズとして肉ケーキも用意しているそう。ハレの日にふさわしい『戸板商店』のおもてなしと、極上の焼肉と寿司があれば、地球が滅亡する日も怖くない?

 

焼肉 戸板商店
ヤキニク トイタショウテン
石川県金沢市戸板町5-5
TEL.076-224-6205
営業時間/17:00〜2:00(L.O.1:15)※週末および祝日は〜3:00(L.O.2:00)
定休日/不定休(12/31は24:00閉店、1/1〜1/3まで休業)
席数/90席
駐車場/20台〜
※こちらの情報は取材時のものです。

 

(取材・文/吉岡大輔、撮影/林 賢一郎)

 

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