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世界の肉文化を金沢に伝える〈肉マニア〉なイタリア料理店

ひと通りの肉は食べたし、ちょっと変わった肉が食べたいな…という人は迷わずココ。金沢駅ほど近くにある『Table 7 nana(テーブルナナ)』は、熟成肉を中心としたアラカルトを豊富に取り揃えるイタリア料理店。

 

古民家をリノベーションした落ち着くお店。

 

素材へのこだわりに定評があり、特に肉への造詣が深いことで肉好きの間でも有名な同店。

イタリア製の熟成庫を北陸で初めて導入し、それぞれの肉の一番美味しい時期を見極めながら自家熟成させているというから驚きだ。ベーコン、ソーセージ、サラミ、コンフィなどといったシャルキュトリーもすべて自家製。自家製熟成庫で4〜6週間ほどドライエイジングした牛、豚、ジビエを使った滋味深い肉料理のほかに、黒板メニューにはカンガルーやワニといった、ほかではちょっとお目にかかれない目を奪うような動物の名前が並ぶことも。

 

なかでも注目のお肉をちょっとご紹介。

 

雌山羊のジャンボソーセージ

ひと口食べれば草原の風景が目の前に広がるようなお味。

 

南信州産雌山羊の肉を使用した自家製ソーセージの「雌山羊のジャンボソーセージ」(630円)は、干し草のようなハーバルな香りが特徴的。

 

カンガルー背肉

筋肉質な赤身肉が特徴的。力強い味と噛みごたえ。

 

ぎゅっと身が締まったこちらのお肉は、オーストラリア産のカンガルー背肉。チーフの堀さん曰く「肉自体は鹿や馬に近いけど、後味はウサギ小屋のような独特な香り」がするのだとか。1,600円。

 

クロコダイル背肉

どう猛なイメージとは裏腹に、肉は優しげな佇まい。さてお味は…

 

胸の鶏肉に似た見た目と味わいのこちらの肉は、なんと南アフリカ産のクロコダイルの背肉。歯ごたえがあって、意外にジューシーなのだ。1,600円。

 

チーフの堀さんは「世界の肉文化を金沢の人たちに伝えたい」と言うだけあり、とにかく肉に対する知識が豊富。その肉の背景から特徴まで、事細かに説明してくれる。

 

牛や豚といったおなじみのお肉はもちろん、ワニやニシキヘビ、カンガルー、ダチョウ、スズメ、キジなどといった珍肉が入荷していることも多く、それをお目当てに来店する人が後を絶たない。

 

肉のことならこの人にお任せ。チーフの堀 誉二三さん。

 

珍しいお肉たちは定番メニューではないが、その日の仕入れ状況によって出会うことができるかも。来店したらぜひ、黒板メニューをチェックするのと同時に「今日は何か変わったのない?」とチーフにも聞いてみよう。もしかしたらすごいのが出てくるかも…!

 

 

Table 7 nana
テーブルナナ
石川県金沢市堀川町5-4
TEL.076-225-7001
営業時間/17:00〜翌1:00(L.O.24:00)
定休日/日曜日
席数/カウンター9席、テーブル30席
駐車場/近隣にコインパーキングあり

※この情報は取材時のものです。

※こちらの記事は、2017年6月末発行『BonNo』vol.71を再編集したものです。

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