カメラを持って出かけよう⑤ ホタル編
カメラマンの林です。
今回もカメラを持って出かけたい石川県の撮影スポットをお伝えしていきたいと思います。
毎年この時期になると撮りたくなるのが「ホタル」。
今回は、金沢市大桑町の大桑貝殻橋付近に撮影に行ってきました。
このスポットには3年前にも撮影に訪れたことがあるのですが、そのときは、貝殻橋と大桑簡易運動場の間を流れる支流で撮りました。
2018年撮影。
今年もそろそろ時期かと思い、先週末(6月20日)19時半ぐらいに撮影に行ってきました。
しかし、到着した時間には1匹、2匹とまばらにいるばかり。撮れないなあと悪戦苦闘していると、どこからか鈴の音が…
(チリーン)
(チリーン)
熊除けの鈴なのでしょうか。
鈴を持ったおじさんが近づいてきて、
「橋の反対側にたくさんいるよ」
と教えてくれました。
おじさんに導かれ300mぐらい進むと
「この空き地入って奥の用水路のところにいるよ」
とおじさん。
勝手に入って大丈夫なのかなと思いつつ進んでみると…
確かにいっぱいいる!
しかし、思ってたよりちょっと少なめ。
3年前の写真には及びませんでした。
この日は薄曇りかつ月の光が明るく、空全体がぼんやり白く比較的明るめ。ホタルは暗い場所を好むので、あまり出てこなかったのかもしれません。
ちょっと消化不良ぎみだったので、翌日に再度リベンジ。翌日は晴れていたので、夜もしっかり暗くなりました。
昨日教えてもらった場所に行ってみると…
20時20分頃
20時30分頃
20時45分頃
結構飛んでる!
撮影していると、昨日の鈴のおじさんがいろんな人を連れて来ていました。
おじさん曰く「たまたま今年、この場所にホタルが群生しているのがわかったので、空き地の持ち主が雑草を刈って、ホタルが見られるようにしてくれている」とのことでした。
ホタルの発生する場所は、毎年変わるそうです。
この日は見に来ていた子供の手にホタルが停まったり、僕のメガネにも停まってくれました。
ホタルを撮影しに行くときはとにかく真っ暗なので照明は必須ですが、大きめの懐中電灯は明るくてホタルが嫌がるので、ペンライトのような小さめのもので極力足元を照らすようにするのが良いですよ。
今回の撮影では、
・レンズは35mmの単焦点
・マニュアルフォーカス
・絞りは開放寄り
・シャッタースピードは10秒〜20秒
・ISO感度は200〜400で
・レリーズを使用
という感じで撮りました。
場面によって条件が変わるので、必ずしもこの設定が正しい訳ではありませんが、目安として。
最後に、7枚の写真を合成したものがコチラ↓
2021年、金沢市でホタルが見られるのは、7月上旬ぐらいまでとのこと。
(鈴のおじさん情報)
白山方面では、これから見頃のところもあるそうです。
ぜひカメラを持って出かけてみてはいかがでしょうか。
(写真、文/林 賢一郎)